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ボイラーの取扱い(11~20)
H19前期-問11
ボイラーの水管理に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:水溶液が酸性か、アルカリ性かは水中の水素イオン(H+)と水酸化物イオン(OH-)の量により定まる。
2:常温(25℃)でpHが7未満はアルカリ性、7を超えるものは酸性である。
3:酸消費量は、水中に含まれる水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩などのアルカリ分を示すものである。
4:酸消費量には、酸消費量(pH4.8)と酸消費量(pH8.3)がある。
5:全硬度は、水中のカルシウムイオン及びマグネシウムイオンの量を、これに対応する炭酸カルシウムの量に換算して試料1リットル中のmg数で表される。
H19前期-問12
ボイラーの吹出しに関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:吹出しは、ボイラーを運転する前、運転を停止したとき又は燃焼が軽く負荷が低いときに行う。
2:1人で同時に2基以上のボイラーの吹出しを行ってはならない。
3:水冷壁の吹出しは、必要最小量の吹出しを運転中連続的に行う。
4:鋳鉄製ボイラーは、運転中に吹出しを行ってはならない。
5:給湯用温水ボイラーは、酸化鉄、スラッジなどの沈殿を考慮し、ボイラー休止中に適宜吹出しを行う。
H19前期-問13
ボイラーの圧力上昇時の取扱いに関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:たき始めは、急速に燃焼量を増してはならない。
2:冷たい水からたき始める場合は、一般に低圧ボイラーでは最低1~2時間をかけ所定の蒸気圧力まで上昇させる。
3:蒸気が発生し始め、白色の蒸気の放出を確認してから空気抜き弁を閉じる。
4:たき始めると、ボイラーの膨張によりボイラー水位が降下するので給水を行う。
5:圧力計の指針の動きが円滑でなく機能に疑いがあるときは、圧力計の下部コックを閉めて予備の圧力計と取り替える。
H19前期-問14
ボイラーの安全低水面のおおよその位置として、不適切なものは次のうちどれか。
1:多管式立てボイラーでは、火室天井面から煙管長さの1/3上部
2:炉筒煙管ボイラーでは、炉筒が煙管より高い場合は炉筒上面より75mm上部
3:外だき横煙管ボイラーでは、煙管最上位より75mm上部
4:横管式立てボイラーでは、火室最高部より75mm上部
5:水管ボイラーでは、その構造に応じて定まる。
H19前期-問15
点火前に燃焼室及び煙道の内部を十分に換気をしなければならない主な理由として、正しいものは次のうちどれか。
1:燃料の着火をよくするため
2:高い空気比で燃焼させるため
3:煙道を乾燥し、通風をよくするため
4:ガス爆発を防止するため
5:通風力を点検するため
H19前期-問16
燃料油用遮断弁(電磁弁)の故障の原因として直接関係のないものは、次のうちどれか。
1:電磁コイルの絶縁低下
2:弁の作動が円滑に行われないことによるコイルの焼損
3:燃料や配管中の異物のかみ込み
4:ばねの折損や張力低下
5:バイメタルの損傷
H19前期-問17
空気噴霧式バーナを使用する油だきボイラーの手動操作による点火順序として、正しいものは1~5のうちどれか。
ただし、A、B、C、Dはそれぞれ次の操作を表す。
A 燃料油弁を開く。
B 噴霧空気用バルブを開く。
C 煙道ダンパーを開く。
D 点火用火種をバーナの先端に近づける。
1:A→B→C→D
2:B→A→D→C
3:C→D→B→A
4:D→A→B→C
5:D→C→A→B
H19前期-問18
安全弁の調整及び試験に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:安全弁は、最高使用圧力以下で作動するよう調整し試験を行う。
2:吹出し圧力が設定圧力よりも低い場合は、いったんボイラーの圧力を設定圧力の80%程度まで下げて調整ボルトを締めて吹出し圧力を上昇させる。
3:過熱器用の安全弁は、ボイラー本体の安全弁より後に吹き出すよう調整する。
4:エコノマイザの逃がし弁(安全弁)は、ボイラー本体の安全弁より高い圧力に調整する。
5:安全弁の手動試験は、最高使用圧力の75%以上の圧力で行う。
H19前期-問19
設置されているボイラーに対して行う水圧試験の方法に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:ボイラーを満水状態にするときは、空気抜き用止め弁を開いたまま水を張り、オーバーフローを認めてから空気抜き用止め弁を閉止する。
2:ばね安全弁は、ばねを締めつけることにより弁座接触部を締め付け密閉する。
3:水圧試験に用いる水の温度は室温を標準とする。
4:水圧試験用のポンプを用意し、ポンプ側の圧力計の指示値とボイラーの圧力計の指示値とを比較しながら圧力を徐々に上昇させる。
5:所定の圧力に達した後、約30分間保持し、圧力の降下の有無を確かめる。
H19前期-問20
ボイラー休止中の保存法に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:ボイラーの燃焼側及び煙道は、すすや灰を完全に除去して防せい油又は防せい剤などを塗布する。
2:満水保存法は、凍結のおそれがある場合には採用することができない。
3:満水保存法では、保存水(ボイラー水)の管理を行うため、月に1~2回、pH、鉄分及び薬剤濃度を測定する。
4:乾燥保存法は、最も長くて3か月程度休止する場合や一時的に休止する場合に採用される。
5:乾燥保存法では、吸湿剤としてシリカゲル、活性アルミナなどが用いられる。
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