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クレーン及びデリック

R4前期-問1

クレーンに関する用語の記述として、適切なものは次のうちどれか。

1:天井クレーンのキャンバとは、クレーンガーダに荷重がかかったときに生じる下向きのそり(曲がり)をいう。

2:定格速度とは、つり上げ荷重に相当する荷重の荷をつって、巻上げ、走行、横行、旋回などの作動を行う場合のそれぞれの最高の速度をいう。

3:天井クレーンの定格荷重とは、クレーンの構造及び材料に応じて負荷させることができる最大の荷重をいい、フックなどのつり具分が含まれる。

4:クレーンの作業範囲とは、クレーンの各種運動を組み合わせてつり荷を移動することができる範囲をいう。

5:ケーブルクレーンのトロリがメインロープに沿って移動することを走行という。

解答と解説

R4前期-問2

クレーンの構造部分に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。

1:サドルは、主として天井クレーンにおいて、クレーンガーダを支え、クレーン全体を走行させる車輪を備えた構造物で、その構造は一般に、鋼板や溝形鋼を接合したボックス構造である。

2:橋形クレーンの脚部には、剛脚と揺脚があり、その構造は、ボックス構造やパイプ構造が多い。

3:ジブクレーンのジブは、自重をできるだけ軽くするとともに、剛性を持たせる必要があるため、パイプトラス構造やボックス構造のものが用いられる。

4:Iビームガーダは、I形鋼を用いたクレーンガーダで、単独では水平力を支えることができないので、必ず補桁を設ける。

5:トラスガーダは、細長い部材を三角形に組んだ骨組構造の主桁と補桁を組み合わせたクレーンガーダである。

解答と解説

R4前期-問3

クレーンの運動とそれに対する安全装置などの組合せとして、適切なものは1~5のうちどれか。

1:走行-----走行車輪直径の4分の1以上の高さの車輪止め

2:横行-----横行車輪直径の5分の1以上の高さの車輪止め

3:起伏-----逸走防止装置

4:巻下げ-----重錘形リミットスイッチを用いた巻過防止装置

5:巻上げ-----ねじ形リミットスイッチを用いた巻過防止装置

解答と解説

R4前期-問4

ワイヤロープ端末の止め方とこれを表した図に関する次のAからDについて、適切なもののみを全て挙げた組合せは1~5のうちどれか。

A クサビ止め

B クリップ止め

C 圧縮止め

D 合金詰めソケット止め

1:A、B

2:A、B、C

3:B、C

4:B、C、D

5:C、D

解答と解説

R4前期-問5

クレーンの機械要素に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。

1:こう配キーは、軸のキー溝に打ち込んで歯車などを軸に固定し、動力を伝えるために用いられる。

2:歯車形軸継手は、外筒の内歯車と内筒の外歯車がかみ合う構造で、外歯車にはクラウニングが施してあるため、二つの軸のずれや傾きがあっても円滑に動力を伝えることができる。

3:転がり軸受は、玉やころを使った軸受で、平軸受(滑り軸受)に比べて動力の損失が少ない。

4:割形軸継手は、円筒を二つ割りにした形の軸継手をボルトで締め付けて回転力を伝える構造で、取付けや取外しのときに軸を軸方向に移動させる必要がない。

5:フランジ形たわみ軸継手は、流体を利用したたわみ軸継手で、二つの軸のずれや傾きの影響を緩和するために用いられる。

解答と解説

R4前期-問6

クレーンのブレーキに関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。

1:電動油圧押上機ブレーキは、油圧により押上げ力を得て制動を行い、ばねの復元力によって制動力を解除する。

2:バンドブレーキには、緩めたときにバンドが平均して緩むように、バンドの外周にすき間を調整するボルトが配置されている。

3:足踏み油圧式ディスクブレーキは、油圧シリンダ、ブレーキピストン及びこれらをつなぐ配管などに油漏れや空気の混入があると、制動力が生じなくなることがある。

4:ドラム形電磁ブレーキは、ばねによりドラムの両側をシューで締め付けて制動し、電磁石に電流を通じることによって制動力を解除する。

5:つり上げ装置のブレーキの制動トルクの値は、定格荷重に相当する荷重の荷をつった場合における当該装置のトルクの値の150%以上に調整する。

解答と解説

R4前期-問7

クレーンの給油及び点検に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

1:ワイヤロープの点検で直径を測定する場合は、フックブロックのシーブを通過する頻度が高い部分を避け、エコライザシーブの下方1m程度の位置で行う。

2:集中給油式の給油方式は、ポンプから給油管、分配管及び分配弁を通じて、各給油箇所に一定量の給油を行う方式である。

3:潤滑油としてギヤ油を用いた減速機箱は、箱内が密封されているので、油の交換は不要である。

4:軸受へのグリースの給油は、転がり軸受では毎日1回程度、平軸受(滑り軸受)では6か月に1回程度の間隔で行う。

5:ワイヤロープには、ロープ専用のギヤ油を塗布する。

解答と解説

R4前期-問8

クレーンの種類、型式及び用途に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。

1:スタッカー式クレーンは、運転室又は運転台が巻上げ用ワイヤロープ又はつりチェーンによりつられ、かつ、荷の昇降とともに昇降する方式のクレーンで、直立したガイドフレームに沿って上下するフォークなどを有し、昇降(荷の上下)、走行などの運動により、倉庫の棚などの荷の出し入れを行う。

2:アンローダは、船から鉄鉱石などのばら物をグラブバケットを用いて陸揚げする専門のクレーンで、多くの場合、ばら物を受け入れるためのホッパーとコンベヤが組み込まれている。

3:屋外の架構上に設けられたランウェイのレール上を走行するクレーンは、天井クレーンと同じ構造及び形状のものであっても橋形クレーンという。

4:クライミング式ジブクレーンのクライミング方法には、マストクライミング方式とフロアークライミング方式がある。

5:引込みクレーンには、水平引込みをさせるための機構により、ダブルリンク式、スイングレバー式、ロープバランス式などがある。

解答と解説

R4前期-問9

クレーンのトロリ及び作動装置に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。

1:クラブとは、トロリフレーム上に巻上装置と走行装置を備え、2本のレール上を自走するトロリをいう。

2:ホイストは、電動機、減速装置、巻上げドラム、ブレーキなどを小型のケーシング内に収めたもので、巻上装置と横行装置が一体化されている。

3:ジブクレーンの起伏装置には、ジブが安全・確実に保持されるよう、電動機軸又はドラム外周に、制動用又は保持用ブレーキが取り付けられている。

4:巻上装置に主巻と補巻を設ける場合、一般に、主巻の巻上げ速度は、補巻より遅い。

5:天井クレーンの走行装置の電動機は、一電動機式ではクレーンガーダのほぼ中央に取り付けられている。

解答と解説

R4前期-問10

クレーンの運転時の取扱い方法及び注意事項に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。

1:巻下げ過ぎ防止装置のないクレーンのフックを巻き下げ続けると、逆巻きになるおそれがある。

2:巻上げ操作による荷の横引きを行うときは、周囲に人がいないことを確認してから行う。

3:停止時の荷振れを防止するために行う追いノッチは、移動を続けるつり荷が目標位置の少し手前まで来たときに移動の操作を一旦停止し、慣性で移動を続けるつり荷が振り切れる直前に再び移動のスイッチを入れ、その直後に移動のスイッチを切り、つり荷を停止させる手順で行う。

4:インバーター制御のクレーンは、低速から高速まで無段階に精度の高い速度制御ができるので、インチング動作をせずに微速運転で位置を合わせることができる。

5:無線操作方式のクレーンで、運転者自身が玉掛け作業を行うときは、制御器の操作スイッチなどへの接触による誤動作を防止するため、制御器の電源スイッチを切っておく。

解答と解説

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