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クレーン及びデリック
H20後期-問1
クレーンに関する用語について、次のうち誤っているものはどれか。
1:キャンバとは、あらかじめガーダに与える上向きのそり(曲がり)をいう。
2:天井クレーンのスパンとは、クラブトロリの移動する距離をいう。
3:起伏とは、ジブ又はブームがその取付け端を中心にして上下に動くことをいい、橋形クレーンのカンチレバーが上下する運動も起伏という。
4:ジブクレーンにおいて、旋回中心を軸としてジブが回る運動を旋回という。
5:クレーンの作業範囲とは、クレーンの各種運動を組み合わせてつり荷を移動できる範囲をいう。
H20後期-問2
クレーンの種類・形式又は用途に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:クラブトロリ式天井クレーンは、ガーダに2本のレールを設け、レール上をトロリが自走するクレーンである。
2:スタッカー式クレーンは、ガイドフレームに沿って上下するフォーク等を持ち、倉庫等の棚に対する荷の出し入れを行うクレーンである。
3:クライミング式ジブクレーンは、工事の進行に伴い、必要に応じてマストを継ぎ足し、旋回体をせり上げる装置を備えたクレーンである。
4:壁クレーンは、建家の壁に取り付けられた水平ジブを有するクレーンで、ジブは旋回又は旋回の代わりに走行を行い、トロリを有しないものが多い。
5:コンテナクレーンは、コンテナをスプレッダでつり上げて、ふ頭等においてコンテナの陸揚げ、積込みを行うクレーンである。
H20後期-問3
図において、歯車Aが毎分1200回転するとき、歯車Dの毎分の回転数は次のうちどれか。
ただし、歯数は、歯車Aが16枚、歯車Bが64枚、歯車Cが25枚、歯車Dが100枚で、BとCの歯車は同じ軸に固定されているものとする。
1:75rpm
2:100rpm
3:125rpm
4:150rpm
5:200rpm
H20後期-問4
クレーンのトロリや作動装置に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:クラブトロリ式天井クレーンの巻上装置は、トロリフレーム上に設けられている。
2:走行装置は、走行レールに沿ってクレーン全体を移動させる装置で、駆動の方法として二電動機式のものが多い。
3:ロープトロリのうち、巻上装置又は横行装置のいずれか一方の装置をトロリ上に設置し、他方の装置をガーダ上などに設置した方式のものをセミロープトロリと呼ぶ。
4:引込み装置は、天井クレーンに取り付けて荷の引込み、押し出しをする装置である。
5:横行装置は、トロリを移動させる装置で、電動機により減速装置を経て横行車輪を駆動する。
H20後期-問6
クレーンの機械要素に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:転がり軸受は、滑り軸受(平軸受)に比べて回転部分の摩擦抵抗が大きい。
2:割形軸継手は、取付け、取外しのときに軸を軸方向に移動する必要がない。
3:フランジ形たわみ軸継手は、起動及び停止時の衝撃や荷重変化によるたわみの影響を緩和するために用いられる。
4:溝付きナットは、緩みを防ぐためにナットに溝を付け、ボルトのねじ部にあけられた小穴に割ピンを差し込み固定させるものである。
5:ウォームとこれにかみ合うウォームホイールを組み合わせたものをウォームギヤーといい、被動軸の方向は、駆動軸に対し直角となる。
H20後期-問7
クレーンの巻過防止装置に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:ねじ形リミットスイッチによる巻過防止装置は、フックブロックの上面によりレバーを押し上げてリミットスイッチを作動させる方式である。
2:レバー形リミットスイッチによる巻過防止装置は、ねじ形リミットスイッチによるものと比べて復帰距離が短い。
3:直働式の巻過防止装置は、直働式以外の方式に比べて停止精度が良い。
4:直働式の巻過防止装置に使われるリミットスイッチは、巻下げ過ぎの制限ができない。
5:直働式以外の方式の巻過防止装置は、ワイヤロープを交換したあと、作動位置の再調整が必要である。
H20後期-問8
クレーンのブレーキに関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:電動油圧押上機ブレーキは、ドラム形電磁ブレーキに比較して運転音が静かである。
2:バンドブレーキは、ブレーキドラムのまわりにバンドを巻き付け、バンドを締め付けて制動する。
3:電磁ディスクブレーキは、ディスクが過熱しやすく、また装置全体を小型化しにくい欠点がある。
4:ドラム形電磁ブレーキは、電磁石、リンク機構、ばね、ブレーキシューなどにより構成され、ブレーキドラムの両側にブレーキライニングを押し付けて制動する。
5:電動油圧式ディスクブレーキは、ディスクをスプリング力でパッドを介して締め付けて制動するもので、制動力の開放は電動油圧により行う。
H20後期-問9
クレーンの運転時の注意事項として、誤っているものは次のうちどれか。
1:安全装置は、故障することもあるので、安全装置に頼りきった運転をしないようにする。
2:無線操作式クレーンの運転では、運転者、玉掛け作業者等に機上操作か無線操作か一目でわかるように運転操作方式を表示する装置を、クレーン本体の目立つ位置に取り付ける。
3:荷をつったままの状態で待機する場合は、作業通路や作業場の上を避けた位置にクレーンを止める。
4:天井クレーンを運転する場合、荷振れの防止のため、つり荷が重いほどゆっくり加速・減速をする。
5:荷振れによるつり荷の落下等を防ぐため、地切りから走行の定格速度に達した後しばらくはインチング運転をくり返して行うようにする。
H20後期-問10
クレーンの給油に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:クレーンに使用する潤滑油は、給油部分の使用状態に応じ、粘度や変質しにくさ、油膜の強さを考慮する必要がある。
2:給油の際、車輪の踏面やレールの上面に油が付着した場合には、ベンジンなどでよくふき取る。
3:転がり軸受の給油にグリースを用いる場合には、給油間隔は6ヶ月程度を目安とする。
4:グリースカップ式やグリースガン式の給油は、集中給油式と比較して手間がかかる。
5:ワイヤロープには、マシン油を塗布して腐食や摩耗を防止する。
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