Home > H26前期問題と解答・解説 > 原動機及び電気
原動機及び電気
H26前期-問21
クレーンの電動機の始動方法又は速度制御方式に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:かご形三相誘導電動機では、電源回路にリアクトルやサイリスターを挿入し電動機の始動電流をおさえて、緩始動を行う方法がある。
2:巻線形三相誘導電動機の二次抵抗制御は、電動機の回転子の巻線に接続した抵抗器の抵抗値を変えることにより速度制御を行う。
3:巻線形三相誘導電動機の電動油圧押上機ブレーキ制御は、90kW程度以下の電動機の速度制御に用いられるが、高頻度のクレーンには適さない。
4:巻線形三相誘導電動機の渦電流ブレーキ制御は、電気的なブレーキのためブレーキライニングのような消耗部分がなく、制御性も優れている。
5:巻線形三相誘導電動機のダイナミックブレーキ制御は、電動機一次側を直流励磁して制御するもので、つり荷が極めて軽い場合でも低速での巻下げができる。
H26前期-問22
給電装置又は配線に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:トロリ線給電には、トロリ線の取付け方法によりカーテン式とすくい上げ式がある。
2:キャブタイヤケーブルは、導体に細い素線を使い、これを多数よりあわせており、外装被覆も厚く丈夫に作られているので、引きずったり、屈曲を繰り返す用途に適している。
3:トロリ線に接触する集電子は、クレーン本体から絶縁する必要があるため、碍子などの絶縁物を介してクレーン本体に取り付けられる。
4:旋回体への給電には、スリップリングを用いた給電方式が採用される。
5:クレーンの内部配線は、外部からの損傷や日光の直射を防ぐため、一般に絶縁電線を金属管等の電線管又は金属ダクト内に収めている。
H26前期-問23
回路の絶縁、スパーク等に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:アルミニウムは、電気の導体である。
2:ゴムは、電気の絶縁体(不導体)である。
3:絶縁体(絶縁物)の絶縁抵抗は、回路電圧を漏えい電流で除したものである。
4:ナイフスイッチは、切るときよりも入れるときの方がスパークが大きいので、入れるときはできるだけスイッチに近づかないようにして行う。
5:スパークは、回路にかかる電圧が高いほど大きくなり、その熱で接点の溶損や焼付きを発生させることがある。
H26前期-問24
感電災害及びその防止に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:100V以下の低圧であっても、感電によって人体を流れる電流が大きいと死亡することがある。
2:電気機器の点検、修理等の場合は、電源スイッチを切り、スイッチ箱の施錠や通電禁止などの標示を行う。
3:電気火傷は、皮膚の深部まで損害が及ぶことはないが、皮膚表面の障害が極めて大きい。
4:電気機器の外被から導線を用いて大地につなぐことを接地という。
5:感電した者への救急処置は、電源スイッチを切り、その者を感電箇所から引き離してから行う。
H26前期-問25
電気に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:直流は、乾電池やバッテリーから得られるほか、シリコン整流器等により交流を整流しても得られる。
2:電流及び電圧の大きさ及び方向が、時間の経過に関係なく一定であるものは直流である。
3:直流はAC、交流はDCと表される。
4:工場の動力用電源には、一般に200V級又は400V級の三相交流が使用されている。
5:電力会社から供給される交流電力の周波数は、おおむね東日本では50Hz、西日本では60Hzである。
H26前期-問26
クレーンの電動機の付属機器に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:間接制御器には、カム形制御器やエンコーダー型制御器がある。
2:クランクハンドル式の制御器は、操作ハンドルを水平方向に回して操作する構造である。
3:無線操作用の制御器には、押しボタン式とハンドル操作式がある。
4:制御盤は、電磁接触器を備え電動機の正転や逆転などの直接制御を行うものである。
5:抵抗器は、特殊鉄板を打ち抜いたもの又は鋳鉄製の抵抗体を絶縁ロッドで締め付け、格子状に組み立てたものである。
H26前期-問27
電動機に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:巻線形三相誘導電動機は、かご形三相誘導電動機に比べて、構造が簡単で取扱いも容易なため、小型のクレーンに広く使用されている。
2:三相誘導電動機の同期速度は、電源周波数が高いほど早くなる。
3:直流電動機では、固定子を界磁、回転子を電機子と呼び、いずれも巻線になっている。
4:巻線形三相誘導電動機は、固定子側も回転子側も巻線になっており、回転子巻線はスリップリングを通して外部抵抗と接続される。
5:かご形三相誘導電動機には、スリップリングやブラシはない。
H26前期-問28
電流、抵抗、電圧又は電力に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:抵抗を並列につないだときの合成抵抗の値は、個々の抵抗の値のどれよりも小さい。
2:同じ物質の導体の場合、長さが2倍になると抵抗の値は2倍になり、断面積が2倍になると抵抗の値は1/2倍になる。
3:抵抗の単位はオーム(Ω)で、1000000Ωは、1MΩとも表す。
4:回路の抵抗が同じ場合、回路に流れる電流が大きいほど回路が消費する電力は小さくなる。
5:回路の抵抗は、回路にかかる電圧を回路に流れる電流で除して求められる。
H26前期-問29
電動機の制御に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:容量の大きな電動機では、間接制御は、回路の開閉が困難になるので使用できない。
2:間接制御では、シーケンサーを使用することで、いろいろな自動運転や速度制御が容易に行える。
3:間接制御は、直接制御に比べ、制御器は小型軽量であるが、設備費が高い。
4:巻線型三相誘導電動機の半間接制御は、電流の多い一次側を電磁接触器で制御し、電流の比較的少ない二次側を直接制御器で制御する方式である。
5:ゼロノッチインターロックは、各制御器のハンドルが停止位置以外にあるときは、主電磁接触器を投入できないようにしたものである。
H26前期-問30
電気機器の故障の原因、電気計器の使用方法に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:過電流継電器が作動する場合の原因の一つとして、回転子回路が断線していることがあげられる。
2:電動機が起動した後、回転数が上がらない場合の原因の一つとして、電源の電圧降下が大きいことがあげられる。
3:集電装置の火花が激しい場合の原因の一つとして、集電子が摩耗していることがあげられる。
4:電流計は測定する回路に直列に接続し、電圧計は測定する回路に並列に接続して測定する。
5:回路計(テスター)は、正確な値を測定するため、あらかじめ調整ねじで指針を「0」に合わせておく。
Home > H26前期問題と解答・解説 > 原動機及び電気