Home > H19前期問題と解答・解説 > クレーン及びデリック
クレーン及びデリック
H19前期-問1
クレーンの作動装置に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:走行装置は、走行レールに沿ってクレーン全体を移動させる装置で、駆動の方法として2電動機式のものが多い。
2:横行装置は、トロリを移動させる装置で、電動機の回転を減速装置で減速し横行車輪を駆動する。
3:容量の異なる二つの巻上装置があるとき、一般に定格荷重の大きい方を主巻、小さい方を補巻と呼ぶ。
4:ジブクレーンの起伏装置には、減速比を大きくするため、ウォームギヤーを用いることがある。
5:引込み装置は、荷の引込み、押し出しをする装置で、天井クレーンに取り付けられる装置である。
H19前期-問2
ワイヤロープに関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:ワイヤロープの構造は、良質の炭素鋼を線引した素線数十本をより合わせてストランドを作り、このストランドを更に数本一定のピッチで心綱の周りにより合わせたものである。
2:ワイヤロープの心綱には、繊維心とロープ心とがある。
3:ワイヤロープの径の測定に当たっては、ロープの同一断面の3箇所において測定した値の最大値をとる。
4:フィラー形のワイヤロープは、ストランドを構成する素線の間に細い素線(フィラー線)を組み合わせたものである。
5:「普通より」は、ワイヤロープのよりとストランドのよりの方向が反対である。
H19前期-問3
クレーンの巻過防止装置(ねじ形リミットスイッチ)に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:スイッチケース内のスクリューとトラベラーには給油をする必要はない。
2:1個のねじ形リミットスイッチで巻上げ過ぎ及び巻下げ過ぎの位置制限を行うことができる。
3:直働式の重錘形リミットスイッチに比べ、停止精度が悪い。
4:ワイヤロープを交換したときは、作動位置を再調整する必要がある。
5:ねじ形リミットスイッチは、電磁接触器の操作回路を開閉する方式であり、複数の接点を設けることができる。
H19前期-問4
クレーンのブレーキに関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:電磁バンドブレーキの帯には、一般に軟鋼が用いられる。
2:電動油圧押上機ブレーキは、油圧によって制動を行うものであり、迅速な制動が可能である。
3:足踏油圧式ディスクブレーキは、足踏油圧シリンダを操作することによって制動する。
4:ドラム形電磁ブレーキは、電磁石に電流を通じると制動力が解除される。
5:電動油圧式ディスクブレーキは、制動力の開放を電動油圧により行う。
H19前期-問5
クレーンの運転に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:無線操作式クレーンを運転する場合は、床上で操作するので作業前の点検は省略することができる。
2:屋外に設置されたクレーンで、つり荷がぬれている場合、玉掛け用ワイヤロープが滑りやすくなるので、地切り、巻上げ、横行、走行、旋回等の起動の際は静かに運転する。
3:クライミング式ジブクレーンを運転する場合は、つり荷の状態、風の状況、運転の状況により荷の振れ具合いがその都度変わる。
4:クレーンを運転する際、合図者の合図が不明確な場合は運転を中止し、合図者に確認する。
5:ケーブルクレーンでは、つり具やつり荷の状態が運転位置から見えなくなることが多いので、合図者との連携を確実に行って運転する。
H19前期-問6
クレーンの軸継手に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:フランジ形たわみ軸継手は、二軸のわずかなずれや傾きの影響を緩和して、軸の折損や軸受の発熱を防ぐことができる。
2:割形軸継手は、取付け、取外しのときに軸を軸方向に移動する必要がない。
3:歯車形軸継手は、外筒の内歯車と内筒の外歯車のかみ合いにより力を伝えるため、軸の中心線のずれや傾きがあると円滑に動力を伝えられない。
4:全面機械仕上げしたフランジ形固定軸継手は、一般にバランスがよいため、回転の速いところに用いられる。
5:自在軸継手は、二つの軸が一直線上にない走行長軸などに用いられる。
H19前期-問7
ボルト、ナット、キーに関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:六角ボルトは、手すり、機械部品、電気品等の取付けに使用されるもので、ボルトの取付け穴の径はボルト径よりも若干小さい。
2:摩擦接合用高力ボルトは、締付け力による摩擦を利用するもので、大きい引張力に耐えられる。
3:キープレート(キー板)は、固定軸の回転を防ぎ軸方向への抜け出しを防止するために用いるもので、軸のみぞに差し込んでボルトで固定する。
4:ダブルナットは、締め付けたナットの緩みを防ぐために二つのナットを使う方法であり、止めナットとも呼ばれる。
5:頭付きこう配キーは、歯車や車輪などを軸に固定してその間に動力を伝えるために用いるもので、歯車と軸のキーみぞに打ち込んで固定する。
H19前期-問8
デリックの構造、運動に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:鳥居形デリックは、2本のマストとその上端を結ぶ横ばりによって構成され、ブームを有しないデリックである。
2:スチフレッグデリックは、1本の直立したマストを後方から3本以上のステーによって支持し、その根元にブームをピン結合したデリックで、通常、旋回角度は180°以内である。
3:ジンポールデリックは、1本のマストとこれを支える3本以上のガイロープ、ウインチ及び付属品から構成され、マストを傾斜させて使用するデリックである。
4:ガイデリックは、1本の直立したマストを6本以上のガイロープによって支持したもので、その根元にピン結合したブームの旋回角度は360°まで可能である。
5:ガイデリックの巻上げ、ブームの起伏の運動は、マストの下部にあるシーブを経て、本体から離れた位置に据え付けられたウインチにより行われる。
H19前期-問9
デリックの陣がさに関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:ガイデリックでは、陣がさはマストの頂部を支える金物として使用される。
2:マストが回転しないジンポールデリックには陣がさはない。
3:スチフレッグデリックでは、陣がさはステーの上部支持点となっている。
4:陣がさはマスト上部のガジョンピンとはめ合いになっている。
5:陣がさは砲金ブッシュ又は転がり軸受け等を用いて摩擦を小さくしている。
H19前期-問10
デリックのウインチに関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:ウインチの原動機は、台枠の後部に取り付けられる。
2:ウインチは、クラッチとブレーキの操作により運転する。
3:ウインチのドラムを逆転させるときは、電動機を逆転させる。
4:ウインチのドラムには、止め金、つめ車が組み立てられている。
5:ウインチのスインガードラムによりマストを旋回させる。
Home > H19前期問題と解答・解説 > クレーン及びデリック