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クレーン及びデリック

R2後期-問1

クレーンに関する用語の記述として、適切でないものは次のうちどれか。

1:天井クレーンの寄りとは、クラブトロリをクレーンガーダ端の停止位置まで寄せたときのつり具中心と走行レール中心間の最小の水平距離をいう。

2:定格速度とは、つり上げ荷重に相当する荷重の荷をつって、巻上げ、走行、横行、旋回などの作動を行う場合の、それぞれの最高の速度をいう。

3:つり上げ荷重とは、クレーンの構造及び材料に応じて負荷させることができる最大の荷重をいい、フックなどのつり具分が含まれる。

4:ケーブルクレーンで、トロリがメインロープに沿って移動することを横行という。

5:クレーンの作業範囲とは、クレーンの各種運動を組み合わせてつり荷を移動できる範囲をいう。

解答と解説

R2後期-問2

クレーンの構造部分に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。

1:クレーンガーダは、トロリなどを支持する構造物で、「桁」とも呼ばれる。

2:プレートガーダは、鋼板をI形状の断面に構成したもので、補桁を設けないこともある。

3:橋形クレーンの脚部には、剛脚と揺脚があり、その構造は、ボックス構造やパイプ構造が多い。

4:ボックスガーダは、鋼板を箱形状の断面に構成したものであるが、その断面形状では水平力を十分に支えることができないため、補桁と組み合わせて用いられる。

5:サドルは、主として天井クレーンにおいて、クレーンガーダを支え、クレーン全体を走行させる車輪を備えた構造物で、その構造は鋼板や溝形鋼を接合したボックス構造である。

解答と解説

R2後期-問3

ワイヤロープ端末の止め方とその図の組合せとして、適切なものは次のうちどれか。

1:クリップ止め

2:合金詰めソケット止め

3:クサビ止め

4:圧縮止め

5:アイスプライス
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解答と解説

R2後期-問4

クレーンの機械要素に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

1:フランジ形たわみ軸継手は、流体を利用したたわみ軸継手で、二つの軸のずれや傾きの影響を緩和するために用いられる。

2:はすば歯車は、歯が軸につる巻状に斜めに切られており、平歯車より減速比を大きくできるが、動力の伝達にむらが多い。

3:ローラーチェーン軸継手は、たわみ軸継手の一種で、2列のローラーチェーンと2個のスプロケットから成り、ピンの抜き差しで両軸の連結及び分離が簡単にできる。

4:リーマボルトは、ボルト径が穴径よりわずかに小さく、取付け精度は良いが、横方向にせん断力を受けるため、構造部材の継手に用いることはできない。

5:歯車形軸継手は、外筒の内歯車と内筒の外歯車がかみ合う構造で、外歯車にはクラウニングが施してあるため、二つの軸のずれや傾きがあると円滑に動力を伝えることができない。

解答と解説

R2後期-問5

クレーンの安全装置などに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

1:カム形リミットスイッチを用いた巻過防止装置は、フックブロックの上面によりトラベラーを押し上げてリミットスイッチを作動させる方式である。

2:レバー形リミットスイッチを用いた巻過防止装置は、巻上げ過ぎ及び巻下げ過ぎの両方の位置制限を1個のリミットスイッチで行うことができる。

3:同一ランウェイ上に2台のクレーンが設置されている場合に用いられるリミットスイッチ式衝突防止装置は、クレーンの相対する側に設けられたリミットスイッチの作動により、クレーン同士が衝突する前に走行を停止させる。

4:直働式巻過防止装置のうち重錘形リミットスイッチ式のものはワイヤロープを交換した後の作動位置の再調整が必要である。

5:クレーンのフックの外れ止め装置にはレバー形と重錘形があるが、小型・中型のクレーンでは重錘形のものが多く使われている。

解答と解説

R2後期-問6

クレーンのブレーキに関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。

1:電動油圧押上機ブレーキは、油圧により押上げ力を得て制動を行い、ばねの復元力によって制動力を解除する。

2:バンドブレーキには、緩めたときにバンドが平均して緩むように、バンドの外周にすき間を調整するボルトが配置されている。

3:足踏み油圧式ディスクブレーキは、油圧シリンダ、ブレーキピストン及びこれらをつなぐ配管などに油漏れや空気の混入があると、制動力が生じなくなることがある。

4:ドラム形電磁ブレーキは、ばねによりドラムの両側をシューで締め付けて制動し、電磁石に電流を通じることによって制動力を解除する。

5:電動油圧式ディスクブレーキは、ディスクの両面をばねなどで摩擦パッドを介して押し付けて制動するもので、制動力の開放は電動油圧により行う。

解答と解説

R2後期-問7

クレーンの給油及び点検に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

1:ワイヤロープの点検で直径を測定する場合は、フックブロックのシーブを通過する頻度が高い部分を避け、エコライザシーブの下方1m程度の位置で行う。

2:潤滑油としてギヤ油を用いた減速機箱は、箱内が密封されているので、油の交換は不要である。

3:軸受へのグリースの給油は、転がり軸受では毎日1回程度、平軸受(滑り軸受)では6か月に1回程度行う。

4:ワイヤロープには、ロープ専用のマシン油を塗布する。

5:給油装置は、配管の穴あき、詰まりなどにより給油されないことがあるので、給油部分から古い油が押し出されていることなどの状態により、新油が給油されていることを確認する。

解答と解説

R2後期-問8

デリックの旋回に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。

1:デリック用ウインチのスインガードラムは、通常、1個のドラムで構成されている。

2:旋回専用の電動機で旋回装置を駆動して、ブームを旋回させるデリックがある。

3:旋回の制限位置の手前で、ブルホイールに取り付けたストライカにより、リミットスイッチを作動させる旋回警報装置がある。

4:ブルホイールによる旋回は、スインガードラムにより、ワイヤロープを介してブルホイールを回転させて行う。

5:ブルホイールは、マスト下部に水平に固定された円形の輪である。

解答と解説

R2後期-問9

デリックの取扱いに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

1:構造上、巻過防止装置を備えることができないデリックは、巻過ぎを防止するためドラムに目印を付け、この目印に注意して作業を行う。

2:ドラムに巻き取るワイヤロープが乱巻きになり始めた場合は、あわてて巻き戻すと乱巻きが更に進んでしまうので、一旦巻き重ねた上で、巻き戻すときにフリートアングルを調整する。

3:巻上げ操作による荷の横引きを行うときは、周囲に人がいないことを確認してから行う。

4:ウインチを用いるデリックでは、作業中に停電になったときは、止め金を外し、クラッチをつなぎ、スイッチを切って送電を待つ。

5:巻下げのとき、ドラムをフリーにして、ブレーキだけで速度を制御するデリックの場合は、急ブレーキによる衝撃を避けるため、慎重な運転操作が求められる。

解答と解説

R2後期-問10

デリックの種類及び型式に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。

1:鳥居形デリックは、2本のマストとその上端を結ぶ横ばりをガイロープにより支えるもので、通常、数個のつり具の組合せにより荷の巻上げ・巻下げを行う。

2:ガイデリックは、1本の直立したマストを6本以上のガイロープにより支えるもので、ブームはガイロープをくぐるようにして360°まで旋回する。

3:ジンポールデリックは、1本のマストを3本以上のガイロープにより支えるもので、マストを傾斜させて使用する。

4:スチフレッグデリックは、1本の直立したマストを通常135°に開いた2本のガイロープにより後方から支えるもので、ブームはマストより短いものが多く、360°まで旋回する。

5:二又デリックは、2本のマストを互いに交差させ、2本以上のガイロープにより支えるもので、交差部に巻上げ用ワイヤロープが取り付けられる。

解答と解説

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