クレーンの巻線形三相誘導電動機の速度制御方式に関し、次のうち誤っているものはどれか。
1:二次抵抗制御のみでは、荷を巻き下げる場合のように電動機が負荷側から回されるときには、同期速度以下の速度制御を行うことはできない。
2:渦電流ブレーキ制御は、電気的なブレーキのためブレーキライニングのような消耗部分がなく、制御性も優れている。
3:サイリスター一次電圧制御は、電動機の回転数を検出し、指定された速度と比較しながら制御するため、極めて安定した速度が得られる。
4:電動油圧押上機ブレーキ制御は、機械的な摩擦力を利用して制御するため、ブレーキライニングの摩耗を伴う。
5:ダイナミックブレーキ制御は、電動機一次側を直流励磁して制御するもので、つり荷が重い場合には低速での巻下げができない。
答:5
1:正しい。二次抵抗制御のみでは、荷を巻き下げる場合のように電動機が負荷側から回されるときには、同期速度以下の速度制御を行うことはできない。
2:正しい。渦電流ブレーキ制御は、電気的なブレーキのためブレーキライニングのような消耗部分がなく、制御性も優れている。
3:正しい。サイリスター一次電圧制御は、電動機の回転数を検出し、指定された速度と比較しながら制御するため、極めて安定した速度が得られる。
4:正しい。電動油圧押上機ブレーキ制御は、機械的な摩擦力を利用して制御するため、ブレーキライニングの摩耗を伴う。
5:誤り。ダイナミックブレーキ制御は、電動機一次側を直流励磁して制御するもので、つり荷が軽い場合には低速での巻下げができない。