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形態別介護技術
第23回-問題101
一日中ベッド上で過ごし、排泄、食事、着替えにおいて介助を要するが、自力で寝返りをうつことができる状態が該当する障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)として、正しいものを一つ選びなさい。
1:ランクJ-2
2:ランクA-1
3:ランクB-2
4:ランクC-1
5:ランクC-2
第23回-問題102
寝たきり高齢者の褥瘡(decubitus)予防の体位に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1:大転子部への体圧を軽減するために側臥位とした。
2:仙骨部への体圧を軽減するために仰臥位とした。
3:側臥位では、両膝が接触しないようにした。
4:踵部への圧力を軽減するために、仰臥位で足関節を直角に保った。
5:車いすに座るときは、股関節の角度を45度になるようにした。
第23回-問題104
伝音性難聴(conductive hearing loss)の原因として、正しいものを一つ選びなさい。
1:老人性難聴(presbycusis)
2:音響外傷(acoustic trauma)
3:突発性難聴(sudden hearing loss)
4:滲出性中耳炎(serous otitis media)
5:ウイルス感染による難聴(hearing loss)
第23回-問題105
感覚性失語症(sensory aphasia)のある人とのコミュニケーションとして、正しいものを一つ選びなさい。
1:読話
2:触手話
3:身振り
4:五十音表
5:手書き文字(てのひら書き)
第23回-問題106
変形性膝関節症(knee osteoarthritis)と診断された高齢者の日常生活に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。
1:トイレは和式とする。
2:歩行前の準備運動は避ける。
3:プール内での歩行は避ける。
4:普段の運動として、階段の昇降を行う。
5:歩行時はつえをつき、体重を支える。
第23回-問題108
埋(植)込式心臓ペースメーカーを装着した人の日常生活の注意点として、正しいものを一つ選びなさい。
1:入浴時の水位は埋(植)込部より低くする。
2:装着する前からの習慣である腕立て伏せを再開する。
3:携帯電話の使用は支障ない。
4:脈拍は医療従事者に測ってもらう。
5:吃逆(しゃっくり)が続くときは受診する。
第23回-問題109
精神障害(mental disorder)のある人の支援として、最も適切なものを一つ選びなさい。
1:「食べ物に毒を入れられた」と訴えたので、「誰が入れたのですか」と聞く。
2:気分障害の場合、朝起きられない時は覚醒するまで起こす。
3:「薬のせいで調子が悪くなる」と訴えたので、「様子を見ましょう」と話す。
4:利用者の言っていることが理解できない場合は、分からなくてもうなずく。
5:部屋が掃除されていない場合は、利用者の了解を得て掃除をする。
第23回-問題110
ダウン症候群(Down's syndrome)の特徴として、誤っているものを一つ選びなさい。
1:筋緊張低下
2:高身長
3:運動発達遅滞
4:環軸椎不安定
5:心疾患(heart disease)
第23回-問題111
知的障害のある人の家族に対する支援として、最も適切なものを一つ選びなさい。
1:乳幼児期には、施設入所を勧める。
2:乳幼児期には、知的障害のある人の家族同士の情報交換を勧める。
3:学童期には、家族が家庭内で自傷行為に対処できるよう指導する。
4:学童期には、家族が児の療育・介護に専念できるよう指導する。
5:壮年期には、家族とのかかわりを中心とした生活ができるよう支援する。
第23回-問題112
〔事例(問題112から問題114まで共通)〕
Jさん(72歳、女性)は活動的で友人と買い物や旅行などによく行っていた。娘(40歳)は働いているため、Jさんは家事全般を引き受けていた。しかし、4か月前に路上で転倒し大腿(たい)骨頸(けい)部骨折(femoral neck fracture)をした。入院治療を行い退院し、多少は歩くことができるようになったが、要介護1と認定され、訪問介護が導入された。退院後のJさんは気力の低下が著しく、家から出ることがなくなったが、友人が毎日Jさんを訪問していた。この頃からJさんはいらいらしやすい、気が焦る、よく眠れないと訴えるようになった。病院受診の結果うつ病(depression)と診断され内服治療が開始された。最近はちょっとしたことをあれこれ心配し、「お腹が痛むから、がん(cancer)ではないかしら・・・」と言い出した。
最近のJさんの症状として、正しいものを一つ選びなさい。
1:心気症状
2:誇大妄想
3:言語新作
4:感情失禁
5:陰性症状
第23回-問題113
〔事例(問題112から問題114まで共通)〕
Jさん(72歳、女性)は活動的で友人と買い物や旅行などによく行っていた。娘(40歳)は働いているため、Jさんは家事全般を引き受けていた。しかし、4か月前に路上で転倒し大腿(たい)骨頸(けい)部骨折(femoral neck fracture)をした。入院治療を行い退院し、多少は歩くことができるようになったが、要介護1と認定され、訪問介護が導入された。退院後のJさんは気力の低下が著しく、家から出ることがなくなったが、友人が毎日Jさんを訪問していた。この頃からJさんはいらいらしやすい、気が焦る、よく眠れないと訴えるようになった。病院受診の結果うつ病(depression)と診断され内服治療が開始された。最近はちょっとしたことをあれこれ心配し、「お腹が痛むから、がん(cancer)ではないかしら・・・」と言い出した。
訪問介護員のJさんへの支援として、適切なものを一つ選びなさい。
1:病気は良くなる一方だと説明した。
2:気分転換のため散歩に誘った。
3:朝方には気分が良くなると説明した。
4:十分に休養をとるように話し合った。
5:一人になれるようにそっとしておいた。
第23回-問題114
〔事例(問題112から問題114まで共通)〕
Jさん(72歳、女性)は活動的で友人と買い物や旅行などによく行っていた。娘(40歳)は働いているため、Jさんは家事全般を引き受けていた。しかし、4か月前に路上で転倒し大腿(たい)骨頸(けい)部骨折(femoral neck fracture)をした。入院治療を行い退院し、多少は歩くことができるようになったが、要介護1と認定され、訪問介護が導入された。退院後のJさんは気力の低下が著しく、家から出ることがなくなったが、友人が毎日Jさんを訪問していた。この頃からJさんはいらいらしやすい、気が焦る、よく眠れないと訴えるようになった。病院受診の結果うつ病(depression)と診断され内服治療が開始された。最近はちょっとしたことをあれこれ心配し、「お腹が痛むから、がん(cancer)ではないかしら・・・」と言い出した。
うつ病と診断され2か月が経過した。Jさんのいらいらや気が焦るなどの症状も軽減してきたが、ある日訪問すると「消えてしまいたいと思う時があるの」と言った。訪問介護員の対応として、適切なものを一つ選びなさい。
1:隣人を訪問するように助言した。
2:Jさんの状況について医療職に伝えた。
3:簡単な調理を一緒に行った。
4:気持ちを明るくもつよう指導した。
5:激励の言葉をかけるように娘にメモを残した。
第23回-問題115
〔事例(問題115から問題117まで共通)〕
Kさん(70歳、女性、要介護2)は、夫(78歳)と息子(45歳 会社員)とで同居している。Kさんは、40年来関節リウマチ(rheumatoid arthritis)に罹患し薬を服用し、頸椎カラーを装着している。現在、両手・肩・股・足関節に関節可動域制限があり、手は足先までは届かない。ベッド上では自力で起き上がりはできるが、ベッドからの立ち上がりには介助が必要で、歩行器での歩行が可能である。息子は仕事から帰ると積極的に介護や家事をしてくれる。日中の生活援助は週3回の訪問介護員が行い、身体介助は夫が行っていた。最近、夫の左肩に痛みが生じ、訪問介護員に「今までのようにうまく妻の介助ができない」と漏らすようになった。
Kさんの日常生活への助言として、適切なものを一つ選びなさい。
1:マグカップは柄を持つ。
2:枕は高くする。
3:歩行は四脚つえを利用する。
4:床の物はしゃがんで拾う。
5:ソックスエイドを利用する。
第23回-問題116
〔事例(問題115から問題117まで共通)〕
Kさん(70歳、女性、要介護2)は、夫(78歳)と息子(45歳 会社員)とで同居している。Kさんは、40年来関節リウマチ(rheumatoid arthritis)に罹患し薬を服用し、頸椎カラーを装着している。現在、両手・肩・股・足関節に関節可動域制限があり、手は足先までは届かない。ベッド上では自力で起き上がりはできるが、ベッドからの立ち上がりには介助が必要で、歩行器での歩行が可能である。息子は仕事から帰ると積極的に介護や家事をしてくれる。日中の生活援助は週3回の訪問介護員が行い、身体介助は夫が行っていた。最近、夫の左肩に痛みが生じ、訪問介護員に「今までのようにうまく妻の介助ができない」と漏らすようになった。
Kさんのベッドからの立ち上がりを介助するため、ベッドの端に座ってもらった。訪問介護員が次に行うこととして、最も適切なものを一つ選びなさい。
1:手を介護者の首に回して組んでもらう。
2:ベッド柵を強く握ってもらう。
3:両足底を床につけてもらい、ベッドの高さを調節する。
4:頸部と体幹を十分に前屈してもらう。
5:介助用リフターをベッド脇に運ぶ。
第23回-問題117
〔事例(問題115から問題117まで共通)〕
Kさん(70歳、女性、要介護2)は、夫(78歳)と息子(45歳 会社員)とで同居している。Kさんは、40年来関節リウマチ(rheumatoid arthritis)に罹患し薬を服用し、頸椎カラーを装着している。現在、両手・肩・股・足関節に関節可動域制限があり、手は足先までは届かない。ベッド上では自力で起き上がりはできるが、ベッドからの立ち上がりには介助が必要で、歩行器での歩行が可能である。息子は仕事から帰ると積極的に介護や家事をしてくれる。日中の生活援助は週3回の訪問介護員が行い、身体介助は夫が行っていた。最近、夫の左肩に痛みが生じ、訪問介護員に「今までのようにうまく妻の介助ができない」と漏らすようになった。
夫に対する訪問介護員の対応として、適切なものを一つ選びなさい。
1:「まだ、やればできるから頑張ってください」
2:「身体介助は私が代わりましょうか」
3:「息子さんに介助してもらうように頼んでください」
4:「肩の痛みは、どんどん動かすことで治まりますよ」
5:「介助のどのあたりが難しくなったのかを教えてください」
第23回-問題118
〔事例(問題118から問題120まで共通)〕
Lさん(78歳、男性)は、脳卒中(stroke)後遺症で左片麻痺と麻痺性構音障害がある。自宅復帰を目的に、つい先日、病院から介護老人保健施設に入所したところである。妻によるとLさんは若いころから口数が少なく控えめな人だという。現在、Lさんの発語ははっきり聞き取れない状態である。リハビリ室では言語聴覚士と共に、ゆっくり単語を話す練習をしている。Lさんは普段は穏やかだが妻の面会時に、顔を真っ赤にして怒っている様子が見られた。その後、妻が介護従事者に「私が来るといつも夫が怒るんです。つらくて・・・」と相談に来た。
Lさんの状態として、正しいものを一つ選びなさい。
1:舌や声帯などをスムーズに動かすことができない。
2:言いたいことを言葉として思い浮かべることができない。
3:聞くことができない。
4:会話の内容を理解することができない。
5:文章を読んで理解することができない。
第23回-問題119
〔事例(問題118から問題120まで共通)〕
Lさん(78歳、男性)は、脳卒中(stroke)後遺症で左片麻痺と麻痺性構音障害がある。自宅復帰を目的に、つい先日、病院から介護老人保健施設に入所したところである。妻によるとLさんは若いころから口数が少なく控えめな人だという。現在、Lさんの発語ははっきり聞き取れない状態である。リハビリ室では言語聴覚士と共に、ゆっくり単語を話す練習をしている。Lさんは普段は穏やかだが妻の面会時に、顔を真っ赤にして怒っている様子が見られた。その後、妻が介護従事者に「私が来るといつも夫が怒るんです。つらくて・・・」と相談に来た。
Lさんの食事の支援方法として、適切なものを一つ選びなさい。
1:介助する場合、左側から介助する。
2:スプーンは大きめのものにする。
3:喉のどにゴロゴロという音(湿性嗄声)がしたら、食事は一旦中止する。
4:嚥下のペースが遅くなれば、介助者が介助して食べてもらう。
5:好きなテレビ番組を見ながら食べる。
第23回-問題120
〔事例(問題118から問題120まで共通)〕
Lさん(78歳、男性)は、脳卒中(stroke)後遺症で左片麻痺と麻痺性構音障害がある。自宅復帰を目的に、つい先日、病院から介護老人保健施設に入所したところである。妻によるとLさんは若いころから口数が少なく控えめな人だという。現在、Lさんの発語ははっきり聞き取れない状態である。リハビリ室では言語聴覚士と共に、ゆっくり単語を話す練習をしている。Lさんは普段は穏やかだが妻の面会時に、顔を真っ赤にして怒っている様子が見られた。その後、妻が介護従事者に「私が来るといつも夫が怒るんです。つらくて・・・」と相談に来た。
妻への返答として、適切でないものを一つ選びなさい。
1:「気にしない方がいいですよ」
2:「つらいですね」
3:「こちらでしばらく様子を見てみましょう」
4:「何か思い当たることがありますか」
5:「ご主人を含めて、3人でゆっくり話しましょうか」
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