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介護技術
第22回-問題81
利用者が「昨夜はよく眠れなかったの」と話しかけてきた。次の記述のうち、介護従事者の共感的な対応として、適切なものを一つ選びなさい。
1:「たまには、眠れないこともあります」
2:「眠れないのは、辛いですね」
3:「見回りをした時には、寝ていらっしゃいましたよ」
4:「すぐ看護師に連絡をしておきます」
5:「しばらく寝ていた方がよいですね」
第22回-問題84
安定した姿勢を保持する方法に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1:立位では、両足をそろえる。
2:椅座位では、利き手側の肘掛けに体重をかける。
3:つえを使った立位では、つえを身体に密着させる。
4:ベッドの端に腰掛ける座位では、足底面を床につける。
5:側臥位では、身体をまっすぐにする。
第22回-問題85
高齢者の脱水の症状に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。
1:尿量が減少する。
2:わきの下の湿り気がなくなる。
3:体温が低下する。
4:まなざしがうつろになる。
5:舌が乾燥する。
第22回-問題86
施設に入所中の利用者に下痢症状が見られた場合の介護に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。
1:医療従事者に報告する。
2:水分摂取を制限する。
3:排便後、陰部洗浄を行なう。
4:腹部を冷やさないようにする。
5:食事内容を確認する。
第22回-問題87
施設に入所中の利用者の衣服の着脱介助に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。
1:入浴時に着替えればよい。
2:着替える前に体調を確かめる。
3:居室内のカーテンは開けておく。
4:仰向けの姿勢で行うように勧める。
5:介護従事者の好みで衣類を決める。
第22回-問題88
自分で体位変換ができない利用者の介助に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
1:痛みがあるので体位変換は行わなかった。
2:目を閉じていたので声をかけずに体位変換を行った。
3:身体とマットレスとの間にできた空間はそのままにした。
4:今の状態を楽だと言ったので4時間後に体位を変えた。
5:利用者が心地よいと感じる体位にした。
第22回-問題90
応急手当に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1:低温やけどは、損傷部分を温める。
2:手からの出血は、出血部位を心臓より低くする。
3:骨折は、正常の位置に戻して固定する。
4:すり傷は、水道水で十分に洗い流す。
5:食物をのどに詰まらせたときは、まずハイムリック法を行う。
第22回-問題91
介護記録の管理に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
1:介護記録の共有は、介護職員内にとどめる。
2:個人情報のデータベース管理には、パスワードを使う。
3:家族が情報開示を求めた場合、保管場所への入室を認める。
4:介護記録の保管の責任は、記録者にある。
5:ケースカンファレンスに出された介護記録は、個人管理とする。
第22回-問題92
[事例(問題92から問題94まで共通)]
Eさん(70歳、女性)は、5年前に脳梗塞となった。右片麻痺の後遺症があり、2年前から介護老人福祉施設に入所している。移動は車いすを使用し、日中はトイレ、夜間はポータブルトイレで介助を受けながら排泄し、失禁はなかった。娘が頻繁に面会に来ていたが、半年前からがんの治療のため、面会に来ることができなくなった。そのころからEさんの活気がなくなってきた。食事はスプーンを使用し自立しているが、次第に食事量が少なくなってきている。もともと風呂好きであったが、最近は入浴を拒みがちである。また、日中でもベッドで眠っていることが目立ち、行事への参加を促しても「いやです」と言う。
Eさんの日常生活支援の方針に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
1:食事は全介助で行う。
2:日中の睡眠時には起こさない。
3:入浴は勧めない。
4:排便後は陰部洗浄をする。
5:一人でいられる環境にする。
第22回-問題93
[事例(問題92から問題94まで共通)]
Eさん(70歳、女性)は、5年前に脳梗塞となった。右片麻痺の後遺症があり、2年前から介護老人福祉施設に入所している。移動は車いすを使用し、日中はトイレ、夜間はポータブルトイレで介助を受けながら排泄し、失禁はなかった。娘が頻繁に面会に来ていたが、半年前からがんの治療のため、面会に来ることができなくなった。そのころからEさんの活気がなくなってきた。食事はスプーンを使用し自立しているが、次第に食事量が少なくなってきている。もともと風呂好きであったが、最近は入浴を拒みがちである。また、日中でもベッドで眠っていることが目立ち、行事への参加を促しても「いやです」と言う。
Eさんは最近、昼夜を問わず紙おむつを使用することを望むようになった。Eさんへの支援の方法に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
1:紙おむつを使用する。
2:トイレへの誘導は意図的に行わない。
3:就寝前の水分摂取を制限する。
4:留置カテーテルの使用について医療職と相談する。
5:排泄の間隔を観察する。
第22回-問題94
[事例(問題92から問題94まで共通)]
Eさん(70歳、女性)は、5年前に脳梗塞となった。右片麻痺の後遺症があり、2年前から介護老人福祉施設に入所している。移動は車いすを使用し、日中はトイレ、夜間はポータブルトイレで介助を受けながら排泄し、失禁はなかった。娘が頻繁に面会に来ていたが、半年前からがんの治療のため、面会に来ることができなくなった。そのころからEさんの活気がなくなってきた。食事はスプーンを使用し自立しているが、次第に食事量が少なくなってきている。もともと風呂好きであったが、最近は入浴を拒みがちである。また、日中でもベッドで眠っていることが目立ち、行事への参加を促しても「いやです」と言う。
娘さんが来なくなり、Eさんは最近「生きていてもしょうがない」と言うことが多くなってきた。このようなEさんへの対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
1:「元気を出しましょうよ」
2:「娘さんの病気が心配ですね」
3:「お風呂に入って気分転換しませんか」
4:「まず身体の状態をよくしましょう」
5:「そんなことを言わないでください」
第22回-問題95
[事例(問題95から問題97まで共通)]
Fさん(75歳、男性、要支援2)は、70歳の時に脳梗塞で入院した。右片麻痺が残ったが、つえと補装具を利用して室内歩行が介助にて可能となり、3か月後に退院して自宅に戻った。その後週1回の訪問介護を利用しながら、妻(70歳)と2人で生活をしている。Fさんは水分を摂取するとむせることが多い。また頻尿もある。自分で座位を保持でき、出された食事は自分でとることができるが、それ以外は介助が必要である。妻は腰痛の持病があるが、献身的にFさんの介護に努めている。
最近、訪問介護員が訪問すると、Fさんのトイレまでの介助を妻はかろうじて行っており、Fさんはベッドに臥床している状態が多くみられるようになってきた。
Fさんの起居・歩行介助に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。
1:立ち上がるときは、右上肢を介助者の肩に乗せる。
2:立ち上がるときは、補装具を着用する。
3:立ち上がるときは、体幹を十分に前屈させる。
4:歩行のときは、つえ→右足→左足の順に出す。
5:歩行のときは、Fさんの右側から介助する。
第22回-問題96
[事例(問題95から問題97まで共通)]
Fさん(75歳、男性、要支援2)は、70歳の時に脳梗塞で入院した。右片麻痺が残ったが、つえと補装具を利用して室内歩行が介助にて可能となり、3か月後に退院して自宅に戻った。その後週1回の訪問介護を利用しながら、妻(70歳)と2人で生活をしている。Fさんは水分を摂取するとむせることが多い。また頻尿もある。自分で座位を保持でき、出された食事は自分でとることができるが、それ以外は介助が必要である。妻は腰痛の持病があるが、献身的にFさんの介護に努めている。
最近、訪問介護員が訪問すると、Fさんのトイレまでの介助を妻はかろうじて行っており、Fさんはベッドに臥床している状態が多くみられるようになってきた。
次のうち、Fさんのおやつとして、適切なものを一つ選びなさい。
1:にんじんスティック
2:清涼飲料水
3:とうもろこし
4:プリン
5:ピーナッツ
第22回-問題97
[事例(問題95から問題97まで共通)]
Fさん(75歳、男性、要支援2)は、70歳の時に脳梗塞で入院した。右片麻痺が残ったが、つえと補装具を利用して室内歩行が介助にて可能となり、3か月後に退院して自宅に戻った。その後週1回の訪問介護を利用しながら、妻(70歳)と2人で生活をしている。Fさんは水分を摂取するとむせることが多い。また頻尿もある。自分で座位を保持でき、出された食事は自分でとることができるが、それ以外は介助が必要である。妻は腰痛の持病があるが、献身的にFさんの介護に努めている。
最近、訪問介護員が訪問すると、Fさんのトイレまでの介助を妻はかろうじて行っており、Fさんはベッドに臥床している状態が多くみられるようになってきた。
最近になってFさんの妻が、「夜、何度もトイレに呼ばれて大変。持病の腰痛も悪化するし、疲れもたまって介護がつらい」と訪問介護員に訴えるようになった。訪問介護員の妻への対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
1:「訪問介護の訪問日数を増やします」
2:「夜はおむつをするようにしましょう」
3:「夜、大変なので昼の介護はしなくていいです」
4:「そのうち腰痛もよくなりますから頑張りましょう」
5:「他のサービスの利用などケアマネジャーと相談してみてはいかがですか」
第22回-問題98
[事例(問題98から問題100まで共通)]
Gさん(85歳、女性)は、夫(88歳)との2人暮らしである。子供3人はいずれも独立して県外に住んでいる。3か月ほど前に玄関先の段差につまずき転倒した。左大腿骨頸
部骨折と診断され入院し、手術を受けた。その後の経過は順調で、車いすでの自走ができるまでに回復した。何かにつかまれば2m程度なら歩行できる。ベッドの横でポータブルトイレを使用して、一部介助で排泄している。食事や衣服の着脱、歯磨きも座った状態であれば一人でできる。「家に帰り夫の食事を作りたい」というGさんの強い要望で、退院した。夫は「また転ぶのではないか」と思っている。退院前に、週2回の訪問介護サービスが計画された。
退院後3日目に、訪問介護員が初めて訪問した。Gさんはパジャマ姿で寝たままの状態で、夫から食事介助を受けていた。ベッドの横には汚れたおむつがそのまま置いてあった。次のうち、訪問介護員が確認する事項として、優先度の高いものを一つ選びなさい。
1:Gさんと夫の表情や動作
2:入院中の状態
3:Gさんの好きな食べ物
4:家屋の構造
5:子どもや孫のこと
第22回-問題99
[事例(問題98から問題100まで共通)]
Gさん(85歳、女性)は、夫(88歳)との2人暮らしである。子供3人はいずれも独立して県外に住んでいる。3か月ほど前に玄関先の段差につまずき転倒した。左大腿骨頸
部骨折と診断され入院し、手術を受けた。その後の経過は順調で、車いすでの自走ができるまでに回復した。何かにつかまれば2m程度なら歩行できる。ベッドの横でポータブルトイレを使用して、一部介助で排泄している。食事や衣服の着脱、歯磨きも座った状態であれば一人でできる。「家に帰り夫の食事を作りたい」というGさんの強い要望で、退院した。夫は「また転ぶのではないか」と思っている。退院前に、週2回の訪問介護サービスが計画された。
Gさんの生活動作の低下を防ぐための援助に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。
1:夫とともに下肢の筋力トレーニングを行う。
2:天気の良い日に車いすで外に出る。
3:電動エアマットの使用を勧める。
4:一定時間ベッドの端に腰掛けることを勧める。
5:食事内容に小魚類を多くとるように勧める。
第22回-問題100
[事例(問題98から問題100まで共通)]
Gさん(85歳、女性)は、夫(88歳)との2人暮らしである。子供3人はいずれも独立して県外に住んでいる。3か月ほど前に玄関先の段差につまずき転倒した。左大腿骨頸
部骨折と診断され入院し、手術を受けた。その後の経過は順調で、車いすでの自走ができるまでに回復した。何かにつかまれば2m程度なら歩行できる。ベッドの横でポータブルトイレを使用して、一部介助で排泄している。食事や衣服の着脱、歯磨きも座った状態であれば一人でできる。「家に帰り夫の食事を作りたい」というGさんの強い要望で、退院した。夫は「また転ぶのではないか」と思っている。退院前に、週2回の訪問介護サービスが計画された。
次のうち、Gさんの退院時の要望を実現するための援助として、最も適切なものを一つ選びなさい。
1:一人での歩行練習
2:立ったままでの歯磨き
3:車いすでの訪問介護員との調理
4:普段着への着替え
5:ポータブルトイレでの排泄
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