〔事例(問題118から問題120まで共通)〕
Lさん(78歳、男性)は、脳卒中(stroke)後遺症で左片麻痺と麻痺性構音障害がある。自宅復帰を目的に、つい先日、病院から介護老人保健施設に入所したところである。妻によるとLさんは若いころから口数が少なく控えめな人だという。現在、Lさんの発語ははっきり聞き取れない状態である。リハビリ室では言語聴覚士と共に、ゆっくり単語を話す練習をしている。Lさんは普段は穏やかだが妻の面会時に、顔を真っ赤にして怒っている様子が見られた。その後、妻が介護従事者に「私が来るといつも夫が怒るんです。つらくて・・・」と相談に来た。
妻への返答として、適切でないものを一つ選びなさい。
1:「気にしない方がいいですよ」
2:「つらいですね」
3:「こちらでしばらく様子を見てみましょう」
4:「何か思い当たることがありますか」
5:「ご主人を含めて、3人でゆっくり話しましょうか」
答:1
1:誤り。「気にしない方がいいですよ」という回答は何の解決にもなっておらず適切ではない。
2:正しい。妻に共感して話をきくことは適切な対応である。
3:正しい。介護従事者が注意して様子を見ることは適切な対応である。
4:正しい。妻から状況や悩みなどを十分にきくことは適切な対応である。
5:正しい。夫婦2人だけではなく介護従事者も含めて話し合うことは適切な対応である。
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