Home > 第26回試験問題と解答・解説 > 生活支援技術
生活支援技術
第26回-問題41
生活支援を行う時の視点として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:介護職の持つ知識より、経験を重視する。
2:利用者のできないことに焦点を当てる。
3:利用者の生活歴を理解して行う。
4:利用者が1人で生活行為ができることを目的として行う。
5:利用者の性生活に関する情報は考慮しない。
第26回-問題42
住環境と健康に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1:シックハウス症候群(sick house syndrome)は、生活が不活発なために全身の機能が低下することをいう。
2:熱中症(heatstroke)は屋内でも発生する。
3:ヒートショックは、熱湯や熱風を浴びることで生じるやけどのことである。
4:ダニの死がいはアレルギー症状の原因にはならない。
5:浴室などのカビは健康に影響がない。
第26回-問題43
Jさん(70歳、男性)は、右片麻痺があり、妻と二人暮らしである。週1回の通所介護(デイサービス)と、週1回の自宅での訪問介護員(ホームヘルパー)による入浴介助を受けている。移動は四脚杖歩行で、排泄と入浴は一部介助が必要である。Jさんは居住環境を整備して、できるだけ今の生活を維持しながら妻の負担を減らしたいと望んでいる。
Jさんに対する介護職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:車いすで出入りできるようにトイレを広くする。
2:トイレでの排泄をやめて、寝室にポータブルトイレを置く。
3:浴槽の出入りをしやすくするために、リフトを設置する。
4:部屋の出入り口にある段差をスロープ(slope)にする。
5:トイレの中に手すりをつける。
第26回-問題44
経鼻経管栄養の利用者の口腔ケアに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:口腔から食物を摂取していないので、口腔ケアは不要である。
2:スポンジブラシは、したたるほど水を含ませて使用する。
3:経管栄養が終わってすぐの口腔ケアは避ける。
4:口腔ケアを始めるときに固定テープがはがれていたら、留め直す。
5:仰臥位で行う。
第26回-問題45
Kさん(85歳、女性)は、脳出血(cerebral hemorrhage)の後遺症で右片麻痺があり、施設に入所している。食事の時以外は、ベッドで寝ていることが多い。車いすに乗って介護職と一緒に散歩に行くことが楽しみである。
Kさんの散歩の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:散歩の場所は介護職が決める。
2:散歩中に顔色や表情を確認する。
3:歩行しないので靴は用意しない。
4:急な下り坂は、前向きで下りる。
5:散歩の代わりにレクリエーションに参加してもらう。
第26回-問題46
ボディメカニクスを活用したベッド上の移動介護に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1:臥位から座位への介護では、利用者の腰部を支点にする。
2:介護職の重心と利用者の重心との距離は、離れている方が良い。
3:利用者の身体とベッドの接する面積を狭くする。
4:水平移動では、介護職はベッドの端に両肘をつける。
5:腰痛予防のため、介護職は主に腕の筋力を活用する。
第26回-問題47
歩行のための福祉用具に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1:歩行器は、杖に比べて安定性がある。
2:歩行器型杖(ウォーカーケイン)は、歩行が比較的安定している場合に用いる。
3:シルバーカーは、自立歩行ができない場合に使用する。
4:ロフストランドクラッチ(Lofstrand crutch)は、関節リウマチ(rheumatoid arthritis)がある人に適している。
5:固定式歩行器は、左右のフレームを交互に持ち上げて使用する。
第26回-問題48
高齢者の身体機能の変化に対応した食事の提供方法として、適切なものを1つ選びなさい。
1:味覚の低下に対しては、調味料を多用する。
2:唾液分泌の低下に対しては、主食をパンにする。
3:腸の蠕動運動の低下に対しては、根菜類を積極的に取り入れる。
4:咀嚼力の低下に対しては、肉料理を控える。
5:口渇感の低下に対しては、酸味のある味付けにする。
第26回-問題49
食事介護の基本として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:立って介護する。
2:介護職に向けて食事を並べる。
3:初めにお茶や汁物で口の中を湿らせてもらう。
4:主菜を食べ終えてから、主食を食べてもらう。
5:全介助の場合は、2~3口ごとに飲み込んだことを確認する。
第26回-問題50
慢性腎不全(chronic renal failure)の人の食事について、正しいものを1つ選びなさい。
1:砂糖を控える。
2:肉や魚を控える。
3:みそ汁を毎食とる。
4:乳製品を毎食とる。
5:野菜は生でサラダにする。
第26回-問題51
右片麻痺があり一部介助があれば歩行できる利用者の入浴介護として、適切なものを1つ選びなさい。
1:浴室内では、介護職は利用者の左側に付き、腕と腰を支えながら一緒に移動する。
2:浴室の出入り口に一段の段差がある場合は、左足から下がり、右足から上がる。
3:浴槽に入るときは、まず右足を入れ、次に左足を入れる。
4:浴槽から出るときは、浴槽の縁やバスボードにいったん座る。
5:介護職が利用者の全身を洗う。
第26回-問題52
手浴・足浴に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1:手浴は、温めて手指を動かすことで拘縮の予防につながる。
2:手浴は、寝た姿勢のままで行う方が良い。
3:足浴は、眠気がとれて覚醒する。
4:足浴は、冬場は寒いので避ける。
5:手浴・足浴の時間は、長いほど良い。
第26回-問題53
Lさん(79歳、女性)は、介護老人保健施設に入所している。右片麻痺、両変形性膝関節症(knee osteoarthritis)がある。トイレまでの移動が困難になってきたため、夜間は、ポータブルトイレを使用することになった。座位保持は可能である。居室は個室で、ベッドを使用している。
Lさんへの対応として、適切なものを1つ選びなさい。
1:ポータブルトイレは、利用者の右側に置く。
2:ベッドの高さより、低い座面のポータブルトイレを選ぶ。
3:ベッドにスイングアーム介助バーを設置する。
4:夜間はズボンを履かず、下着だけとする。
5:排泄物は、朝、まとめて片づける。
第26回-問題54
下痢が続いている要介護高齢者への対応に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1:水分摂取を控える。
2:肛門周辺の皮膚を強く拭く。
3:温めた牛乳を提供する。
4:下痢以外に訴えがないので、ようすを見る。
5:排泄物は感染源として取り扱う。
第26回-問題55
クーリング・オフに関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1:デパートで購入した洋服は、どのような場合でもクーリング・オフできる。
2:訪問販売のクーリング・オフ期間は、10日間である。
3:訪問購入のクーリング・オフ期間は、5日間である。
4:通信販売の場合、クーリング・オフできない。
5:訪問販売でのリフォーム工事は、工事完了後はどのような場合でもクーリング・オフできない。
第26回-問題56
洗濯に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1:血液などのタンパク質の汚れには、高温での洗濯が効果的である。
2:淡色のものを洗うときには、蛍光増白剤の入った洗剤を使用する。
3:洗剤は、多く使用すればするほど汚れがよく落ちる。
4:水洗いできるウール・絹には、液体酸素系漂白剤を用いる。
5:ドライクリーニングは、主に水溶性の汚れを落とすのに適している。
第26回-問題57
Mさん(78歳、男性)は、一人暮らしをしている。糖尿病性網膜症(diabeticretinopathy)があり、薬と食事でコントロールしている。毎夕食の配食サービスと週2回の生活援助の訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用しているが、配食サービスのメニューにたびたび不満をもらしている。ある日、訪問介護員(ホームヘルパー)が訪ねると、食事の外に菓子パンや和菓子などの空き袋が残っており、前日の薬をのみ忘れていた。
訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:「好きなものを食べたいですよね」と共感する。
2:「のみ忘れたお薬は、まとめてのみましょう」と服薬を促す。
3:「お菓子はだめですよ」と注意して、お菓子のカロリー相当分の主食を減らす。
4:「何がお好きですか」と尋ね、制限の範囲で好物を食事に取り入れる提案をする。
5:「もの忘れ外来に行きましょう」と受診を勧める。
第26回-問題58
認知機能が低下している利用者が、深夜、不眠で施設の廊下を歩き回っている。この利用者への対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:部屋に戻り、寝るように促す。
2:いったん座るように促して、話を聞く。
3:納得するまで1人で歩いてもらう。
4:睡眠薬の服用を促す。
5:すぐ、同室者に話を聞く。
第26回-問題59
介護老人福祉施設での終末期の事前の意思確認として、適切なものを1つ選びなさい。
1:90歳を超えれば、事前の意思確認は必要ない。
2:本人が意思表示できれば、家族の意向は確認しない。
3:入所時の意思を尊重して変更しない。
4:介護職が、医療処置の範囲を説明して了解を得る。
5:確認した内容を書面にする。
第26回-問題60
施設での終末期介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:マッサージや好きな音楽の鑑賞は、疼痛や不安の緩和に有効である。
2:死への恐怖を訴えた場合、それを否定する。
3:清拭を家族が行うことは避ける。
4:食事はカロリー摂取に重点を置く。
5:使用薬剤の特徴は把握しなくてもよい。
Home > 第26回試験問題と解答・解説 > 生活支援技術