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第23回-問題117

〔事例(問題115から問題117まで共通)〕
Kさん(70歳、女性、要介護2)は、夫(78歳)と息子(45歳 会社員)とで同居している。Kさんは、40年来関節リウマチ(rheumatoid arthritis)に罹患し薬を服用し、頸椎カラーを装着している。現在、両手・肩・股・足関節に関節可動域制限があり、手は足先までは届かない。ベッド上では自力で起き上がりはできるが、ベッドからの立ち上がりには介助が必要で、歩行器での歩行が可能である。息子は仕事から帰ると積極的に介護や家事をしてくれる。日中の生活援助は週3回の訪問介護員が行い、身体介助は夫が行っていた。最近、夫の左肩に痛みが生じ、訪問介護員に「今までのようにうまく妻の介助ができない」と漏らすようになった。

夫に対する訪問介護員の対応として、適切なものを一つ選びなさい。

1:「まだ、やればできるから頑張ってください」

2:「身体介助は私が代わりましょうか」

3:「息子さんに介助してもらうように頼んでください」

4:「肩の痛みは、どんどん動かすことで治まりますよ」

5:「介助のどのあたりが難しくなったのかを教えてください」

答:5

1:誤り。頑張っている夫に安易な励ましを行うことは適切ではない。

2:誤り。まずは夫の話を十分にきき、身体介助を交代する必要があるか検討したほうがよい。

3:誤り。息子は仕事から帰ると積極的に介護や家事をしてくれているため、これ以上の負担を強いることは適切とはいえない。

4:誤り。訪問介護員が肩の痛みについて診断することは適切ではない。

5:正しい。介助のどのあたりが難しくなったのかを十分にきき、夫の気持ちを受け止めながら対策を考える必要がある。

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