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労働衛生(有害業務)

R1後期-問11

局所排気装置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1:ダクトの形状には円形、角形などがあり、その断面積を大きくするほど、ダクトの圧力損失が増大する。

2:フード開口部の周囲にフランジがあると、フランジがないときに比べ、気流の整流作用が増すので、大きな排風量が必要となる。

3:ドラフトチェンバ型フードは、発生源からの飛散速度を利用して捕捉するもので、外付け式フードに分類される。

4:建築ブース型フードは、作業面を除き周りが覆われているもので、外付け式フードに分類される。

5:ダクトは、曲がり部分をできるだけ少なくするように配管し、主ダクトと枝ダクトとの合流角度は45°を超えないようにする。

解答と解説

R1後期-問12

次の化学物質のうち、常温・常圧(25℃、1気圧)の空気中で蒸気として存在するものはどれか。
ただし、蒸気とは、常温・常圧で液体又は固体の物質が蒸気圧に応じて揮発又は昇華して気体となっているものをいうものとする。

1:塩素

2:ジクロロベンジジン

3:アンモニア

4:クロム酸

5:アセトン

解答と解説

R1後期-問13

化学物質と、それにより発症するおそれのある主たるがんとの組合せとして、正しいものは次のうちどれか。

1:ベンゼン-----白血病

2:ベンジジン-----胃がん

3:ベンゾトリクロリド-----膀胱がん

4:コールタール-----肝血管肉腫

5:石綿-----皮膚がん

解答と解説

R1後期-問14

有機溶剤に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1:有機溶剤は、水溶性と脂溶性を共に有し、その蒸気は空気より軽い。

2:有機溶剤は、揮発性が高いため呼吸器から吸収されやすいが、皮膚から吸収されることはない。

3:ノルマルヘキサンのばく露の生物学的モニタリングの指標としての尿中代謝物は、2,5-ヘキサンジオンである。

4:メタノールによる健康障害として顕著なものは、網膜細動脈瘤を伴う脳血管障害である。

5:二硫化炭素による中毒では、メトヘモグロビン形成によるチアノーゼがみられる。

解答と解説

R1後期-問15

厚生労働省の「化学物質等による危険性又は有害性等の調査等に関する指針」に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1:リスクアセスメントの基本的手順のうち最初に実施するのは、労働者の就業に係る化学物質等による危険性又は有害性を特定することである。

2:ハザードは、労働災害発生の可能性と負傷又は疾病の重大性(重篤度)の組合せであると定義される。

3:化学物質等による疾病のリスク低減措置の検討では、化学物質等の有害性に応じた有効な保護具の使用よりも局所排気装置の設置等の衛生工学的対策を優先する。

4:化学物質等による疾病のリスク低減措置の検討では、法令に定められた事項を除けば、危険性又は有害性のより低い物質への代替等を最優先する。

5:新たに化学物質等の譲渡又は提供を受ける場合には、その化学物質等を譲渡し、又は提供する者から、その化学物質等のSDS(安全データシート)を入手する。

解答と解説

R1後期-問16

じん肺に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1:じん肺は、粉じんを吸入することによって肺に生じた炎症性病変を主体とする疾病で、けい肺、間質性肺炎などがある。

2:けい肺は、遊離けい酸の粉じんを吸入することにより起こるじん肺であり、その自覚症状は、進行してから、咳や痰が始まり、やがて呼吸困難に陥る。

3:じん肺は、続発性気管支炎、肺結核などを合併することがある。

4:アルミニウムやその化合物によるじん肺をアルミニウム肺という。

5:じん肺がある程度進行すると、粉じんへのばく露を中止しても肺の病変が進行する。

解答と解説

R1後期-問17

作業環境における有害要因による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1:窒素ガスで置換したタンク内の空気など、ほとんど無酸素状態の空気を吸入すると徐々に窒息の状態になり、この状態が5分程度継続すると呼吸停止する。

2:騒音性難聴は、騒音にばく露され続けた結果、内耳の有毛細胞が変性し、永久的に聴力が障害を受けるもので、初期には4kHz付近の聴力が低下する。

3:金属熱は、金属の溶融作業などで亜鉛、銅などの金属の酸化物のヒュームを吸入したときに発生し、悪寒、発熱、関節痛などの症状がみられる。

4:低体温症は、低温下の作業で全身が冷やされ、体の中心部の温度が35℃程度以下に低下した状態をいい、意識消失、筋の硬直などの症状がみられる。

5:振動障害は、チェーンソー、削岩機などの振動工具によって生じる障害で、手のしびれなどの末梢神経障害やレイノー現象などの末梢循環障害がみられる。

解答と解説

R1後期-問18

厚生労働省の「作業環境測定基準」及び「作業環境評価基準」に基づく作業環境測定及びその結果の評価に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1:管理濃度は、有害物質に関する作業環境の状態を単位作業場所の作業環境測定結果から評価するための指標として設定されたものである。

2:A測定は、原材料を反応槽へ投入する場合など、間欠的に大量の有害物質の発散を伴う作業における最高濃度を知るために行う測定である。

3:B測定は、単位作業場所における気中有害物質濃度の平均的な分布を知るために行う測定である。

4:A測定の第二評価値及びB測定の測定値がいずれも管理濃度に満たない単位作業場所は、第一管理区分になる。

5:B測定の測定値が管理濃度を超えている単位作業場所の管理区分は、A測定の結果に関係なく第三管理区分となる。

解答と解説

R1後期-問19

特殊健康診断に関する次の文中の[  ]内に入れるAからCの語句の組合せとして、正しいものは1~5のうちどれか。

「特殊健康診断において、有害物の体内摂取量を把握する検査として生物学的モニタリングがあり、トルエンについては尿中の[ A ]を測定し、[ B ]については[ C ]中のデルタアミノレブリン酸を測定する。」

1:A=馬尿酸 B=鉛 C=尿

2:A=馬尿酸 B=鉛 C=血液

3:A=マンデル酸 B=鉛 C=尿

4:A=マンデル酸 B=水銀 C=尿

5:A=マンデル酸 B=水銀 C=血液

解答と解説

R1後期-問20

労働衛生保護具に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1:ガス又は蒸気状の有害物質が粉じんと混在している作業環境中で防毒マスクを使用するときは、防じん機能を有する防毒マスクを選択する。

2:防毒マスクの吸収缶の色は、一酸化炭素用は赤色で、有機ガス用は黒色である。

3:送気マスクは、清浄な空気をボンベに詰めたものを空気源として作業者に供給する自給式呼吸器である。

4:遮光保護具には、遮光度番号が定められており、溶接作業などの作業の種類に応じて適切な遮光度番号のものを使用する。

5:騒音作業における防音保護具として、耳覆い(イヤーマフ)又は耳栓のどちらを選ぶかは、作業の性質や騒音の特性で決まるが、非常に強烈な騒音に対しては両者の併用も有効である。

解答と解説

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