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労働生理
H23前期-問35
呼吸に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:呼吸運動は、主として呼吸筋(肋間筋)と横隔膜の協調運動によって胸郭内容積を周期的に増減し、それに伴って肺を伸縮させることにより行われる。
2:胸郭内容積が増し、内圧が低くなるにつれ、鼻腔や気管などの気道を経て肺内へ流れ込む空気が吸気である。
3:肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で、酸素と二酸化炭素のガス交換を行う呼吸を肺呼吸又は外呼吸という。
4:呼吸に関与する筋肉は、延髄にある呼吸中枢によって支配されている。
5:呼吸中枢がその興奮性を維持するためには、常に一定量以上の窒素が血液中に含まれていることが必要である。
H23前期-問36
下図は、ヒトの血液循環の経路を模式的に表したものであるが、図中の血管ア~カを流れる血液に関する1~5の記述のうち誤っているものはどれか。
1:血管ア及び血管イはいずれも動脈であるが、血管アには静脈血が流れる。
2:血管ア~カを流れる血液のうち、酸素が最も多く含まれる血液は、血管イを流れる血液である。
3:血管ウを流れる血液には、血管イを流れる血液に比べて二酸化炭素が多く含まれる。
4:血管カを流れる血液には、血管エを流れる血液に比べて尿素が多く含まれる。
5:血管ア~カを流れる血液のうち、食後、ブドウ糖が最も多く含まれる血液は、血管オを流れる血液である。
H23前期-問37
神経系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:神経系を構成する基本的な単位である神経細胞は、通常、1個の細胞体、1本の軸索、複数の樹状突起から成り、ニューロンともいわれる。
2:中枢神経系には脳と脊髄が、末梢神経系には体性神経と自律神経がある。
3:自律神経は、運動と感覚に関与し、体性神経は、呼吸、循環などに関与する。
4:大脳の皮質は、神経細胞が集まっている灰白質で、感覚、思考等の作用を支配する中枢として機能する。
5:交感神経と副交感神経は、同一器官に分布していても、その作用はほぼ正反対である。
H23前期-問38
成人のヒトの肝臓の機能として、誤っているものは次のうちどれか。
1:脂肪酸の分解及びコレステロールの合成
2:アルブミンなどの血漿蛋白の合成
3:赤血球の合成及び分解
4:アミノ酸からのブドウ糖の合成
5:グリコーゲンの合成及び分解
H23前期-問39
腎臓又は尿に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1:血中の老廃物は、尿細管から原尿中に漉し出される。
2:血中の蛋白質は、糸球体から原尿中に漉し出される。
3:血中のグルコースは、糸球体から原尿中に漉し出される。
4:原尿中に漉し出された電解質の多くは、ボーマン嚢から血中に再吸収される。
5:原尿中に漉し出された水分の大部分は、そのまま尿として排出される。
H23前期-問40
血液に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:血液は、血漿と有形成分から成り、血液の容積の55%程度を占める血漿中には、アルブミン、グロブリンなどの蛋白質が含まれている。
2:血液の有形成分には、赤血球、白血球及び血小板があり、赤血球は酸素を組織に供給し、白血球は体内への細菌や異物の侵入を防御し、血小板は止血の機能を有する。
3:骨髄中で産生される赤血球の寿命は、約120日で、白血球の寿命に比べて長い。
4:白血球の一種であるリンパ球には、細菌や異物を認識するBリンパ球と抗体を産生するTリンパ球があり、免疫反応に関与している。
5:血液の凝固は、血漿中のフィブリノーゲン(線維素原)がフィブリン(線維素)に変化する現象である。
H23前期-問41
感覚又は感覚器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:眼球の長軸が短過ぎるために、平行光線が網膜の後方で像を結ぶものを遠視眼という。
2:嗅覚と味覚は化学感覚ともいわれ、物質の化学的性質を認知する感覚である。
3:温度感覚は、皮膚のほか口腔などの粘膜にも存在し、一般に温覚の方が冷覚よりも鋭敏である。
4:深部感覚は、筋肉や腱にある受容器から得られる身体各部の位置や運動等の感覚である。
5:内耳は、側頭骨内にあって、前庭と半規管が平衡感覚を、蝸牛が聴覚を分担している。
H23前期-問42
ヒトのホルモン、その内分泌器官及びそのはたらきの組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
ホルモン | 内分泌器官 | はたらき | |
---|---|---|---|
1: | コルチゾール | 副腎皮質 | 血糖量の増加 |
2: | アルドステロン | 副腎皮質 | 体液中の塩類バランスの調節 |
3: | アドレナリン | 副甲状腺 | 体液中のカルシウムバランスの調節 |
4: | インスリン | 膵臓 | 血糖量の減少 |
5: | グルカゴン | 膵臓 | 血糖量の増加 |
H23前期-問43
筋肉に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:筋肉は、神経から送られてくる刺激によって収縮するが、神経に比べて疲労しやすい。
2:筋収縮には、グリコーゲンやりん酸化合物等のエネルギー源が必要で、特に、直接のエネルギーはATPの加水分解によってまかなわれる。
3:筋肉中のグリコーゲンは、酸素が十分に供給されると完全に分解され、最後に乳酸になる。
4:筋肉の長さは変わらないが外力に抵抗して筋力の発生がある状態を等尺性収縮という。
5:運動することによって筋肉が太くなることを筋肉の活動性肥大という。
H23前期-問44
睡眠に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:睡眠は、疲労の回復に有効であるが、寝つけない場合、体を横たえて安静を保つのみでも、疲労はある程度回復する。
2:睡眠中には、交感神経系の働きが活発になり、心身の安定を図るように調節が行われる。
3:睡眠が不足すると、感覚機能や集中力は低下し、作業能率が落ち、周囲の刺激に対する反応も鈍り、災害の発生しやすい状況となる。
4:睡眠中には、体温の低下、心拍数の減少、呼吸数の減少がみられる。
5:睡眠と食事は深く関係しているため、就寝直前の過食は肥満のほか不眠を招くことになる。
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