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労働衛生(有害業務)
H27後期-問11
化学物質等による疾病のリスクの低減措置を検討する場合、次のアからエの対策について、優先度の高い順に並べたものは1~5のうちどれか。
ア マニュアルの整備等の管理的対策
イ 有害性の高い化学物質等の使用の中止
ウ 化学物質等に係る機械設備等の密閉化、局所排気装置の設置等の労働衛生工学的対策
エ 個人用保護具の使用
1:ア‐イ‐ウ‐エ
2:ア‐イ‐エ‐ウ
3:イ‐ア‐エ‐ウ
4:イ‐ウ‐ア‐エ
5:エ‐ア‐イ‐ウ
H27後期-問12
有害物質とその常温・常圧(25℃、1気圧)の空気中における状態との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
ただし、ガスとは、常温・常圧で気体のものをいい、蒸気とは、常温・常圧で液体又は固体の物質が蒸気圧に応じて揮発又は昇華して気体となっているものをいうものとする。
1:ホルムアルデヒド-----ガス
2:ジクロルベンジジン-----ガス
3:硫酸ジメチル-----蒸気
4:アセトン-----蒸気
5:水銀-----蒸気
H27後期-問13
有害化学物質に関する次の文中の[ ]内に入れるA及びBの語句の組合せとして、正しいものは1~5のうちどれか。
「消毒や漂白などに用いられる次亜塩素酸塩溶液と、洗浄や水処理などに用いられる[ A ]溶液が混触すると、人体に有害な[ B ]ガスが発生し、中毒を起こすことがある。」
1:A=アルカリ性 B=塩化ビニル
2:A=酸性 B=塩素
3:A=アルカリ性 B=塩化水素
4:A=酸性 B=塩化ビニル
5:A=アルカリ性 B=塩素
H27後期-問14
作業環境における騒音及びそれによる健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:騒音性難聴は、騒音により内耳の前庭や半規管の機能に障害を受けたことにより生じる。
2:騒音性難聴は、初期には気付かないことが多く、また、治りにくいという特徴がある。
3:騒音レベルの測定は、通常、騒音計の周波数補正回路のA特性で行い、その大きさはdB(A)で表示する。
4:騒音性難聴の初期に認められる4,000Hz付近の音から始まる聴力低下の型をc5dipという。
5:等価騒音レベルは、時間的に変動する騒音レベルのエネルギー的な平均値を表す量で、変動する騒音に対する人間の生理・心理的反応とよく対応している。
H27後期-問15
金属などによる健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:金属水銀中毒では、感情不安定、幻覚などの精神障害や手指の震えなどの症状・障害がみられる。
2:鉛中毒では、骨の硬化、斑状歯などの症状・障害がみられる。
3:マンガン中毒では、筋のこわばり、震え、歩行困難などのパーキンソン病に似た症状・障害がみられる。
4:カドミウム中毒では、上気道炎、肺炎、腎障害などの症状・障害がみられる。
5:砒素中毒では、角化症、黒皮症などの皮膚障害、末梢神経障害などがみられる。
H27後期-問16
作業環境における有害要因による健康障害に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1:電離放射線の被ばくによる発がんと遺伝的影響は、確率的影響に分類され、発生する確率が被ばく線量の増加に応じて増加する。
2:熱虚脱は、暑熱環境下で脳へ供給される血液量が増加したとき、代償的に心拍数が減少することにより生じ、発熱、徐脈、めまいなどの症状がみられる。
3:金属熱は、金属の溶融作業において、高温環境により体温調節中枢が麻痺することにより発生し、長期間にわたる発熱、関節痛などの症状がみられる。
4:凍瘡は、皮膚組織の凍結壊死を伴うしもやけのことで、0℃以下の寒冷にばく露することによって発生する。
5:潜水業務における減圧症は、浮上による減圧に伴い、血液中に溶け込んでいた酸素が気泡となり、血管を閉塞したり組織を圧迫することにより発生する。
H27後期-問17
化学物質と、それにより発症するおそれのある主たるがんとの組合せとして、正しいものは次のうちどれか。
1:ベンゼン-----白血病
2:ベンジジン-----胃がん
3:ビス(クロロメチル)エーテル-----膀胱がん
4:コールタール-----肝血管肉腫
5:石綿-----皮膚がん
H27後期-問18
局所排気装置の基本的な構成に関する次の文中の[ ]内に入れるAからCの語句の組合せとして、正しいものは1~5のうちどれか。
「局所排気装置は、有害物の発生源の近くにフードを設けて定常的な吸引気流をつくり、有害物が拡散する前に吸引除去するものであり、空気清浄装置を付設した場合の基本的な構成は、発生源の側から順に次のとおりである。
フード→吸引ダクト(枝ダクト→主ダクト)→[ A ]→[ B ]→[ C ]→排気口」
1:A=ファン B=空気清浄装置 C=排気ダクト
2:A=排気ダクト B=空気清浄装置 C=ファン
3:A=空気清浄装置 B=ファン C=排気ダクト
4:A=ファン B=排気ダクト C=空気清浄装置
5:A=排気ダクト B=ファン C=空気清浄装置
H27後期-問19
労働衛生保護具などに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:電動ファン付き呼吸用保護具は、電動ファンにより有害物質を含む空気を拡散して呼吸域から除去する呼吸用保護具である。
2:送気マスクは、清浄な空気をパイプ、ホースなどにより作業者に供給する呼吸用保護具である。
3:防じんマスクは、面体と顔面との間にタオルなどを当てて着用してはならない。
4:防毒マスクは、顔面と接する部分が適切な位置に収まるよう装着し、しめひもについては、耳にかけることなく、後頭部において固定する。
5:保護クリームは、作業中に有害な物質が直接皮膚に付着しないようにする目的で塗布するものである。
H27後期-問20
特殊健康診断に関する次の文中の[ ]内に入れるAからCの語句の組合せとして、正しいものは1~5のうちどれか。
「特殊健康診断における有害物の体内摂取量を把握する検査として、代表的なものが生物学的モニタリングである。有機溶剤の場合は生物学的半減期が[ A ]ので、有機溶剤等健康診断における[ B ]の量の検査においては、[ C ]の時刻を厳重にチェックする必要がある。」
1:A=短い B=有機溶剤代謝物 C=採尿
2:A=長い B=有機溶剤代謝物 C=採血
3:A=短い B=有機溶剤代謝物 C=採血
4:A=長い B=尿中蛋白 C=採尿
5:A=短い B=尿中蛋白 C=採尿
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