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労働衛生(有害業務)
H19後期-問11
職業性疾病に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:けい肺は、鉄、アルミニウムなどの金属粉じんにより生じるじん肺で、胸部にけい肺結節という線維性の結節が形成される。
2:金属熱は、亜鉛や銅のヒュームを吸入した後に生じる疾病で、悪寒、発熱、関節痛などの症状がみられる。
3:低体温症は、全身が冷やされて体内温度が低下したとき生じ、意識消失、筋の硬直などの症状がみられる。
4:減圧症は、高圧下作業から急激に減圧する際に、潜函作業者や潜水士にみられる障害で、皮膚のかゆみ、関節痛、神経の麻痺などの症状がみられる。
5:騒音性難聴は、長期間にわたる騒音作業で、内耳が障害を受けることにより生じ、通常、会話音域より高い音から聞こえにくくなる。
H19後期-問12
有害光線又は電離放射線とそれにより発症するおそれのある障害との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
1:赤外線-----電光性眼炎
2:紫外線-----皮膚がん
3:マイクロ波-----白内障
4:レーザー光線-----網膜火傷
5:電離放射線-----白血病
H19後期-問13
熱中症及び高温対策に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:熱中症は、暑熱環境下におけるエネルギー消費量の多い労働や運動で起こる急性障害の総称である。
2:熱射病は、高温環境下での体温調節中枢の変調による重篤な熱中症で、発汗が停止し体温が著しく上昇し、意識障害や呼吸困難などの症状がみられる。
3:熱虚脱は、高温環境下で脳へ供給される血液量が増加したとき、代償的に心拍数が減少することにより生じ、発熱、徐脈、めまいなどの症状がみられる。
4:熱痙攣は、高温環境下で発汗により多量に失われた塩分の補給が不十分なとき生じ、血液中の塩分濃度が低下し、筋肉痙攣を起こす。
5:高温環境の評価には、一般にWBGT(湿球黒球温度)指数が用いられる。
H19後期-問14
作業環境測定結果の評価に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1:評価の指標として用いられる管理濃度は、個々の労働者の有害物質へのばく露限界を示すものである。
2:A測定の第二評価値及びB測定の測定値がいずれも管理濃度に満たない場合は、第一管理区分になる。
3:作業環境測定の結果、第一管理区分に該当した場合は、作業環境が良好であるため、その後1年間、A測定は省略することができる。
4:単位作業場所における気中有害物質濃度の平均的な分布は、B測定の結果により評価される。
5:B測定の測定値が管理濃度の1.5倍を超えている場合は、A測定の結果に関係なく第三管理区分になる。
H19後期-問15
有害物質とその常温、常圧の空気中においてとりうる状態との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
1:塩素-----ガス
2:アセトン-----蒸気
3:硫酸ジメチル-----粉じん
4:酸化鉛-----ヒューム
5:硝酸-----ミスト
H19後期-問16
化学物質とそれによって起こるおそれのある障害との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
1:カドミウム-----視神経障害
2:クロム酸-----鼻中隔穿孔
3:鉛-----貧血、末梢神経障害
4:金属水銀-----手指の震え、感情不安定
5:マンガン-----筋のこわばり・震え、歩行困難
H19後期-問17
有機溶剤に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1:有機溶剤の蒸気は、空気より軽い。
2:有機溶剤は、揮発性が高いため呼吸器から吸収されやすいが、皮膚から吸収されることはない。
3:網膜細動脈瘤を伴う脳血管障害を起こす有機溶剤として、トルエンがある。
4:再生不良性貧血などの造血器障害を起こす有機溶剤として、二硫化炭素がある。
5:多発性神経炎を起こす有機溶剤として、ノルマルヘキサンがある。
H19後期-問18
有害業務従事者に対する特殊健康診断に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:特殊健康診断において適切な健診デザインを行うためには、作業内容と有害要因へのばく露状況を把握する必要がある。
2:特殊健康診断では、対象とする特定の健康障害と類似の他の疾患との判別が、一般健康診断よりも一層強く求められる。
3:特殊健康診断における生物学的モニタリングによる検査は、有害物の体内摂取量や有害物による軽度の影響の程度を把握するための検査である。
4:特殊健康診断における尿の採取時期については、有機溶剤等健康診断では、作業期間中の任意の時期でよいが、鉛健康診断では、鉛の生物学的半減期が短いため、厳重にチェックする必要がある。
5:振動工具取扱い作業者に対する特殊健康診断を1年に2回実施する場合、そのうち1回は冬期に行うとよい。
H19後期-問19
局所排気装置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1:ダクトの圧力損失は、その断面積を大きくするほど増大する。
2:外付け式フードのうち、上方吸引型は、発散源からの上昇気流の有無にかかわらず、側方吸引型や下方吸引型よりも吸引効果が大きい。
3:ドラフトチェンバー型フードは、作業面を除き、周りが覆われているもので、囲い式フードに分類される。
4:グローブボックス型フードは、発生源に熱による上昇気流がある場合、それを利用して捕捉するもので、外付け式フードに分類される。
5:空気清浄装置を設けた局所排気装置を設置する場合、排風機は、清浄前の空気が通る位置に設ける。
H19後期-問20
呼吸用保護具に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:防じんマスク及び防毒マスクは、いずれも酸素濃度が18%未満の場所では使用してはならない。
2:高濃度の有害ガスが存在する場合は、防毒マスクではなく、送気マスクか自給式呼吸器を使用する。
3:防毒マスクは、顔面との密着性を保つため、しめひもを耳にかけてマスクを固定する。
4:有機ガス用防毒マスクの吸収缶の色は黒色である。
5:使い捨て式防じんマスクは、使用限度時間内であっても、著しい型くずれが生じた場合には廃棄する。
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