作業環境における騒音及びそれによる健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1:音圧レベルは、通常、その音圧と人間が聴くことができる最も小さな音圧(20μPa)との比の常用対数を20倍して求められ、その単位はデシベル(dB)で表される。
2:等価騒音レベルは、単位時間(1分間)における音圧レベルを10秒間ごとに平均化した幾何平均値で、変動する騒音レベルの平均値として表した値である。
3:騒音性難聴は、音を神経に伝達する内耳の聴覚器官の有毛細胞の変性によって起こる。
4:騒音性難聴の初期に認められる4,000Hz付近を中心とする聴力低下の型をc5dipという。
5:騒音により、精神的疲労が生じたり、自律神経系や内分泌系が影響されることがある。
答:2
1:正しい。音圧レベルは、通常、その音圧と人間が聴くことができる最も小さな音圧(20μPa)との比の常用対数を20倍して求められ、その単位はデシベル(dB)で表される。
2:誤り。等価騒音レベルは、時間的に変動する騒音レベルのエネルギー的な平均値を表す量で、変動する騒音に対する人間の生理・心理的反応とよく対応している。
3:正しい。騒音性難聴は、音を神経に伝達する内耳の聴覚器官の有毛細胞の変性によって起こる。
4:正しい。騒音性難聴の初期に認められる4,000Hz付近を中心とする聴力低下の型をc5dipという。
5:正しい。騒音により、精神的疲労が生じたり、自律神経系や内分泌系が影響されることがある。