[中問A]
ソフトウェアの開発作業に関する次の記述を読んで、問に答えよ。
機械メーカのS社では、製品Xに組み込むソフトウェア(以下、Xソフトという)の開発作業A~Hを表1のように計画した。ここで、前作業とは当該作業を開始する前に終了していなければならない作業のことであり、各作業は前作業が終了すればすぐに開始する。各作業に掛かった費用は、各作業完了時に計上する。
作業Hは、他の作業に比べて日数が多い。作業Hの内容を確認したところ、費用を現在の12よりも多く負担することで、作業をH1~H3の三つに分割できることが分かった。分割後のそれぞれの作業の回数、費用及び前作業は表2のとおりである。このときの費用と効果に関する記述として、適切なものはどれか。
ア:費用を2追加することで、作業Hを2日間短縮できる。
イ:費用を2追加することで、作業Hを3日間短縮できる。
ウ:費用を3追加することで、作業Hを2日間短縮できる。
エ:費用を3追加することで、作業Hを3日間短縮できる。
答:ウ
分割後の費用は、5+6+4=15になり、分割によって追加する費用は3である。
また、分割後の作業H1、作業H2は、共に作業C、作業E、作業Gを前作業とするので、並行して作業することが可能である。
ただし分割後の作業H3が、作業H1、作業H2を前作業とするため、日数が掛かる作業H1を待たなくてはならない。
作業H1+作業H3=5日間になり、短縮できる期間は2日間である。
よって正解はウとなる。