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第25回-問題110

総合問題1
[事例(問題109から問題111まで共通)]
Hさん(80歳、男性)は、娘には老後の心配をかけたくないと考えて、2年前に夫婦で軽費老人ホームに入所した。物静かな性格で賑やかな場所は苦手である。身の回りのことは自分でできる。10年前に糖尿病(diabetes mellitus)にかかり、毎日、朝食前に自分でインスリン注射をしている。半年前、妻が突然亡くなった。妻がいるころは、妻と一緒に散歩をしたり、妻が食事にも気を配ってくれていたので血糖値は安定していた。妻の死後は自己注射を介護職が見守っている。

さらに2か月後の定期受診のときに、医師はHさんに「血糖値が高くなってきているので注意してください」と指導し、同行した介護職には「合併症に気をつけて観察してください」と言った。
Hさんの日常生活の中で、合併症の早期発見のために、介護職が観察すべき視点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1:小刻み歩行の有無

2:視力の低下の有無

3:不眠の有無

4:嗅覚の低下の有無

5:聴力の低下の有無

答:2

1:誤り。小刻み歩行の有無は、糖尿病の合併症を早期発見するために観察すべき視点として適切ではない。

2:正しい。糖尿病網膜症、糖尿病神経障害、糖尿病腎症を糖尿病の3大合併症と呼ぶ。糖尿病網膜症を早期発見するために視力の低下の有無を観察することは適切である。

3:誤り。不眠の有無は、糖尿病の合併症を早期発見するために観察すべき視点として適切ではない。

4:誤り。嗅覚の低下の有無は、糖尿病の合併症を早期発見するために観察すべき視点として適切ではない。

5:誤り。聴力の低下の有無は、糖尿病の合併症を早期発見するために観察すべき視点として適切ではない。

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