[事例(問題95から問題97まで共通)]
Gさん(95歳、要介護5)は妻(88歳)と二人暮らしで、5年前より寝たきりである。ベッドとエアマットの貸与を受け、日常生活は全介助である。Gさんは意思表示はでき、Gさんと妻の希望で自宅で終末期を過ごし、延命処置はしないという方針である。1週間ほど前から徐々に意識レベルが低下し、主治医からは「いつ亡くなってもおかしくない状態です」と言われ、訪問介護と訪問看護を毎日受けることとなった。
妻が「呼吸が止まったらどうしようかと気になって、昨夜は眠れなかった」と言った。この場面での訪問介護員が行う妻のへの支援として、最も適切なものを一つ選びなさい。
1:訪問看護師に頼んで今の状況や対応について説明してもらう。
2:「後悔しないように、もっと頑張りましょう」と答える。
3:「入院してもらってはどうですか」と提案する。
4:「そんな心配はないですよ」と答える。
5:主治医に睡眠薬を処方してもらうことを提案する。
答:1
1:正しい。妻は夫の状況を不安に思っているため、訪問看護師に頼んで今の状況や対応について説明してもらうことが適切である。
2:誤り。妻は夫のために頑張っているため「後悔しないように、もっと頑張りましょう」と励ますのは不適切である。
3:誤り。自宅で終末期を過ごすという夫婦の方針なのに「入院してもらってはどうですか」と提案することは不適切である。
4:誤り。「そんな心配はないですよ」という答えには根拠がなく不適切である。
5:誤り。夫のことが心配だから眠れないというのに、睡眠薬で対処するのは不適切である。