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H26春期-問98

[中問D]
システム統合時のデータ移行作業に関する次の記述を読んで、問に答えよ。

小売業のP社では、MとSの二つのブランド商品を販売しており、ブランドごとに販売管理システムが別々に稼働している。P社では、販売業務の効率を向上するために、ブランドSの販売管理システムの顧客データをブランドMの販売管理システムに移行して、統合した上で稼働させる方針を立てた。このために移行プロジェクトが発足した。Aさんはこのメンバに選ばれ、他のメンバと協力して二つの販売管理システムを調査して、統合に必要な作業としてM1~M4、S1~S4を洗い出した。その後、作業ごとの依存関係を検討し、図1に示す移行作業のアローダイアグラムを作成した。

移行プロジェクトでは移行作業で考えられるリスクを洗い出し、発生確率の大きなリスクに対しては対策を講じることにした。Aさんは複数のリスクから発生確率が大きな四つのリスクW~Zを選ぴ、発生確率、低減できる影響額及び影響額を低減するための対策に要するコストを表1にまとめ、その上で次に示す[移行プロジェクトでまとめた優先順位付けの指針]を基に、対策の優先順位を付けることにした。aに入れる適切な優先順位はどれか。ここで、優先順位には高いものから順に1~4を記入する。

[移行プロジェクトでまとめた優先順位付けの指針]
(1)低減できる影響額に発生確率を乗じた値から、対策に要するコストを減じた値の大きなものを優先する。
(2)(1)で求めた値が閉じであれば、対策に要するコストが小さいものを優先する。

ア:1

イ:2

ウ:3

エ:4

答:イ

リスクW:500×0.3-50=100

リスクX:1,000×0.2-100=100

リスクY:3,000×0.1-200=100

リスクZ:5,000×0.1-200=300

(1)より、リスクZが優先順位1になるが、他のリスクは(2)の対策に要するコストで、優先順位が決まる。

リスクWの対策に要するコストは50で、リスクXやリスクYよりも小さいため、リスクWの優先順位は2である。

よって正解はイとなる。

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