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H23特別-問91

[中問A]
システム開発の契約に関する次の記述を読んで、問に答えよ。

日用雑貨の製造を行うW社では、業務拡大に向けて販売管理のためのシステム(以下、販売管理システムという)構築を予定している。システム構築のメンバであるG君は、上司の指導の下にRFPを作成して、X社から提案を受けた。RFPの概要とX社からの提案は、次のとおりである。
なお、W社にとって重要な顧客情報の扱いについては、契約時に必要な処置を講じることにした。

[RFPの概要]
システムの目的:製造した商品に関して、顧客に対する受注から出荷までの管理を行う。
システムの要件:商品数は、当初は2,000品目で、最大5,000品目を管理する。顧客数は、当初は500社で、最大2,000社を管理する。1日の受注件数は、最大200件とする。弊社の規模と業務に合った適切なソフトウェアパッケージの利用を前提とする。
納期:発注から6か月以内とする。

[X社からの提案]
導入費用:700万円
前提条件:Y社の販売管理ソフトウェアパッケージとZ社のデータベースソフトを利用し、不足する機能の開発を行います。サーバはCPUが一つのものを2台導入します。1台は本番機とし、もう1台は、本番機に障害が発生した場合に稼働させるコールドスタンバイ機とします。
契約条件:要件定義からシステムテストまでの一括請負契約とします。弊社の開発物に関する瑕疵担保期間は、検収後6か月とします。
導入期間:4か月
保守:保守契約を結ぶことによって、導入したシステムに関する問合せ、障害の切分けの対応を行います。

販売管理システムの開発で顧客情報をX社に直接利用させるために、W社が行っておくべきことはどれか。

ア:X社が顧客情報を早く扱えるように、開発の一括請負契約をX社と早急に結ぶ。

イ:開発がスムーズに行えるように、顧客情報の詳細データを開発の正式契約前にX社へ渡す。

ウ:顧客情報がX社によって外部に漏れたり、不適切に取り扱われたりしないように、X社と守秘義務契約を結ぶ。

エ:顧客数に対応した販売管理ソフトウェアパッケージのライセンス契約をY社と結ぶ。

答:ウ

ア:誤り。開発の一括請負契約と、顧客情報のX社の直接利用とは関係がない。

イ:誤り。顧客情報の保護の観点から、詳細データを開発の正式契約前にX社へ渡してはならない。

ウ:正しい。顧客情報がX社によって外部に漏れたり、不適切に取り扱われたりしないように、X社と守秘義務契約を結ぶ。

エ:誤り。販売管理ソフトウェアパッケージのライセンス契約と、顧客情報のX社の直接利用とは関係がない。

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