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H22春期-問93

[中問B]
文献の貸出管理業務に関する次の記述を読んで、問に答えよ。

A社研究所の資料室では、文献の貸出管理業務を行っている。文献の貸出管理業務には、PCのデータベースソフトを活用した文献貸出管理システム(以下、文献システムという)を利用している。
文献システムのデータベース構造は、次のとおりである。

保有する文献と貸出についての条件は、次のとおりである。
[保有する文献と貸出についての条件]
(1)同一文献は複数保有せず、文献ごとの固有な文献番号が採番されている。
(2)貸出期間は、貸出日を含んで最長2週間である。ここで、返却された文献をその日に違う社員に貸し出すことは可能であるが、同じ社員に対して返却した同一文献をその日のうちに貸し出すことはできない。

貸出から返却までの手続きは、次のとおりである。
[貸出から返却までの手続]
(1)社員は借りたい文献を書庫から取り出して、資料室の担当者(以下、担当者という)に手渡し、社員番号を提示する。
(2)担当者は文献システムを使って貸出処理を行い、社員に文献を手渡す。
(3)文献返却時、社員は担当者に文献を返却し、担当者は文献システムを使って返却処理を行う。

文献システムにおける貸出処理と返却処理の仕様は、次のとおりである。
[貸出処理]
(1)文献番号で文献表を検索し、文献名を取得する。
(2)社員番号で社員表を検索し、社員名とメールアドレスを取得する。
(3)貸出表のレコード(以下、レコードという)を用意して、(1)、(2)で取得した文献番号、文献名、社員番号、社員名、メールアドレスを設定し、貸出日に当日の日付を、返却日に空白値を設定する。
(4)(3)で設定した貸出レコードを貸出表に追加する。
[返却処理]
(1)文献番号で貸出表を検索し、返却日が空白値である貸出レコードを抽出する。
(2)抽出した貸出レコードの返却日に当日の日付を設定し、貸出表を更新する。

文献システムのデータベース構造の記述として、適切なものはどれか。

ア:貸出表の主キーは、文献番号と社員番号の組合せである。

イ:貸出表の主キーは、文献番号、社員番号と貸出日の組合せである。

ウ:社員表と貸出表の主キーは、社員番号である。

エ:文献表と貸出表の主キーは、文献番号である。

答:イ

ア:誤り。同じ社員が同じ文献を異なる日に借りた場合に、貸出表のレコードを特定できない。

イ:正しい。文献番号、社員番号と貸出日の組合せによって、貸出表のレコードを特定できる。

ウ:誤り。貸出表の主キーが社員番号だけでは、貸出表のレコードを特定できない。

エ:誤り。貸出表の主キーが文献番号だけでは、貸出表のレコードを特定できない。

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