Mさん(72歳、女性)は、介護老人保健施設に入所している。糖尿病性網膜症(diabetic retinopathy)で、3か月前に右目を失明した。左目はかすかに見える状態である。聴覚機能、言語機能、認知機能に問題はない。
Mさんへの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:Mさんの右側から話しかける。
2:Mさんの体に触れてから挨拶をする。
3:物音を立てないように関わる。
4:「あそこ」「これ」と代名詞で説明する。
5:視覚情報は整理して口頭で伝える。
答:5
1:誤り。Mさんは右目を失明しているため、右側から話しかけることは適切でない。
2:誤り。身体に触れるときは先に声かけをすることが、視覚障害者に対しては特に大切である。
3:誤り。物音を立てないように関わる必要はない。音が聞こえないとMさんが周囲の動きを把握しにくくなるおそれもある。
4:誤り。視覚障害者に対して「あそこ」「これ」と代名詞で説明することは不適切である。
5:正しい。Mさんは聴覚機能、言語機能、認知機能に問題はないため、視覚情報を整理して口頭で伝えることが最も適切である。