総合問題3
[事例(問題115から問題117まで共通)]
Kさん(46歳、男性)は、1年前、事故が原因で全盲となった。失明当初は、自宅にひきこもってしまい、妻と離婚し、仕事も辞めてしまった。
その後、なんとか元の自分の生活を取り戻したいと思って、総合リハビリテーションセンターを利用し始めたが、初めは、受傷による心理的な影響が大きく、積極的に訓練に参加することができなかった。
センターの介護福祉職のKさんへの対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:他の視覚障害者も頑張っていることを伝える。
2:1日でも早く一人で歩くことができるように励ます。
3:センター内の視覚障害者の集いへの参加を勧める。
4:障害者スポーツへの参加を勧める。
5:経済的な支援やサービスに関する制度について説明する。
答:3
1:誤り。他の視覚障害者も頑張っていることを伝えることは、Kさんにとって精神的な負担となるおそれがある。
2:誤り。1日でも早く一人で歩くことができるように励ますことは、Kさんにとって精神的な負担となるおそれがある。
3:正しい。同じ障害を持った仲間との交流によって、心の傷が癒されたり積極性が持てるようになることがある。センター内の視覚障害者の集いへの参加を勧めることは最も適切な対応である。
4:誤り。現時点では障害者スポーツへの参加よりも、訓練へ参加できるようになることが大事である。
5:誤り。Kさんが経済的な問題を抱えているとは限らず、支援やサービスに関する制度について説明することは適切でない。
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