成人の認知機能を評価する方法の中で、口頭での回答と図形の模写などで簡便に行えるものとして、適切なものを1つ選びなさい。
1:Functional Assessment Staging(FAST)
2:改訂長谷川式簡易知能評価スケール
3:Mini-Mental State Examination(MMSE)
4:ビネー式知能検査
5:Clinical Dementia Rating(CDR)
答:3
1:誤り。Functional Assessment Staging(FAST)は、アルツハイマー型認知症の重症度を評価する尺度であり、日常の行動観察から7段階で評価を行う。
2:誤り。改訂長谷川式簡易知能評価スケールは、認知機能を評価する尺度であり、9項目の質問で構成される。
3:正しい。Mini-Mental State Examination(MMSE)は、認知機能を評価する尺度であり、口頭での回答や図形の模写などを含む計11問の質問で構成される。
4:誤り。ビネー式知能検査は、知能指数を算出する検査であるが、成人の知能測定や知能の診断的把握には向かないと指摘されている。
5:誤り。Clinical Dementia Rating(CDR)は、認知症の重症度を評価する尺度であり、患者の診察や周囲の人からの情報により評価を行う。