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第26回-問題67

[事例(問題67と問題68で共通)]
Sさん(65歳、女性)は、介護老人保健施設に入所している。脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症として、右片麻痺があり、認知症(dementia)がある。普段の体温は36度、血圧は140/80mmHG程度で安定している。認知症(dementia)の症状に波があり、良い時と悪い時がはっきりしている。ろれつが回らず言葉がはっきりしない、ちょっとしたことで泣いたり、急に怒り出したりするときもある。
上着は自分で着ることができるが、ズボンの上げ下げに時間がかかる。トイレに行きたいとたびたび訴えるが、間に合わずに漏らしてしまうこともある。膀胱・尿道に疾患や障害はない。便秘のため座薬が処方されているが、本人は嫌がっている。また、下着が汚れることを気にして、水分をあまりとろうとしない。
介護目標として、「便秘が改善する」ことを掲げた。

Sさんに関する情報の解釈として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1:着衣失行がある。

2:構音障害がある。

3:更年期障害(climacteric disturbance)がある。

4:体温調節機能障害がある。

5:パーソナリティ障害(personality disorder)がある。

答:2

1:誤り。上着を自分で着ることができ、ズボンの上げ下げもできることから、着衣失行があるとは解釈できない。

2:正しい。ろれつが回らず言葉がはっきりしないのは、構音障害と解釈できる。

3:誤り。65歳という年齢や症状から、更年期障害があるとは解釈できない。

4:誤り。普段の体温は36度、血圧は140/80mmHG程度で安定していることから、体温調節機能障害があるとは解釈できない。

5:誤り。パーソナリティ障害は、大多数の人とは違う反応や行動をすることで本人が苦しんでいたり、周りが困っているケースに診断される精神疾患である。症状からはパーソナリティ障害があるとは解釈できない。

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