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第26回-問題37

[事例(問題37と問題38で共通)]
Fさん(80歳、女性)は、2週間前に、リハビリテーション病院から介護老人保健施設に入所した。脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症のため、構音障害と嚥下障害がある。また、よだれが流れて衣服が濡れてしまうことが多い。食事は、とろみをつけた刻み食を1人で摂取できるが、むせることが多い。介護職がFさんに「何を食べたいですか」と尋ねると、「おいうをあえあい」(「お肉を食べたい」の意味)という不明瞭な発話が返ってきた。

Fさんが「おいうをあえあい」と話した時の介護職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1:「正確に言いなおしてください」と促す。

2:「おにく」と自分が聞き取れた通りに繰り返す。

3:「口の体操をしましょう」と促す。

4:「よだれを拭いてください」とタオルを渡す。

5:「言いたいことをすべて書いてください」と言う。

答:2

1:誤り。構音障害のあるFさんに、正確に言い直させることはコミュニケーションとして適切ではない。

2:正しい。介護職が聞き取れた通りに繰り返すことで、Fさんは自分の意思がどの程度相手に伝わっているかを確認しながらコミュニケーションをとることができる。

3:誤り。この場で「口の体操をしましょう」と促すことはコミュニケーションが成立しておらず不適切である。

4:誤り。この場で「よだれを拭いてください」とタオルを渡すことはコミュニケーションが成立しておらず不適切である。

5:誤り。「言いたいことをすべて書いてください」と言うことは、会話を拒否しているように感じさせる不適切な対応である。

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