Home > 総合問題 > 第25回-問題113

第25回-問題113

総合問題2
[事例(問題112から問題114まで共通)]
Jさん(84歳、男性)は、20年前に脳梗塞(cerebral infarction)を発症し、後遺症で軽度の左片麻痺となった。屋内では、T字杖を使用すれば歩行できるが、転倒するのが心配で、ほとんど外出しなかった。
1年ほど前から、夜よく眠れない、通院する曜日を間違える、薬を飲み忘れるなどの状態になり、血管性認知症(vascular dementia)と診断された。
半年前から夜間の不穏状態や妻への暴力行為がたびたび出現するようになり、妻が介護しきれなくなって、Jさんは介護老人福祉施設に入所することになった。
入所後も施設内はT字杖を使用して、歩行は可能であった。しかし、慣れない場所で、より不安が強くなっているようすであった。

Jさんは妻との面会には穏やかに接する日と、暴力的な行動をとる日がある。
このようなJさんの症状に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1:認知症(dementia)の人に共通してみられる。

2:この症状を中核症状とよんでいる。

3:本人の身体的な要因や、周囲の状況が影響を与える。

4:この症状は認知症(dementia)が進行しても変化しない。

5:認知症(dementia)の初期症状に起こりやすい。

答:3

1:誤り。暴力的な行動は、認知症の人に共通してみられる症状ではない。

2:誤り。暴力的な行動は、認知症の行動・心理症状(BPSD)である。

3:正しい。認知症の行動・心理症状(BPSD)は、本人の身体的な要因や、周囲の状況が影響を与える。

4:誤り。認知症の行動・心理症状(BPSD)は、認知症が進行するにつれて変化する。

5:誤り。認知症の行動・心理症状(BPSD)は、認知症の初期に起こりやすいわけではない。

スポンサーリンク

Home > 総合問題 > 第25回-問題113

Page Top

© 2011-2022 過去問.com