Hさん(79歳、女性)は一人暮らしである。夫は6か月前に死亡した。夫の死後すぐに脳梗塞(cerebral infarction)を起こし入院、軽い構音障害が残った。2か月後退院し在宅での生活となり、訪問介護員が初回訪問した。
訪問介護員の対応として、最も適切なものを一つ選びなさい。
1:訪問介護員が自分の生い立ちについて話した。
2:Hさんを理解するため夫の死亡について詳しくたずねた。
3:話が聞き取れないときも分かったふりをした。
4:Hさんの言葉にうなずきながらゆっくりと話を聴いた。
5:訪問介護員が予定した質問を中心に会話を進めた。
答:4
1:誤り。訪問介護員は初回訪問時に自己紹介を行うが、自分の生い立ちまで話す必要はない。
2:誤り。配偶者の死亡はデリケートな問題であり、初回訪問時に詳しく尋ねるのは適切とはいえない。
3:誤り。話が聞き取れないのに分かったふりをすることは適切ではない。聞き取れないときはその旨を伝え、しっかりとコミュニケーションをとるべきである。
4:正しい。構音障害のある利用者に対し、うなずきながらゆっくりと話を聴くことは適切な対応である。
5:誤り。初回訪問時に一方的な質問で会話を進めていくことは適切ではない。まずは利用者が伝えたいことに耳を傾けながら会話を進めていくべきである。