関節リウマチ(rheumatoid arthritis)があるEさん(88歳、男性、要介護3)は、家族と同居して、訪問介護を利用している。訪問介護員に「家族に介護の負担をかけるのではないか」と、今後の生活に不安を持っていることを話した。介護事業所で今後の支援について話し合うことになった。
Eさんへの支援のあり方として、最も適切なものを一つ選びなさい。
1:家族に訪問介護のサービス内容を選択させる。
2:Eさんには訪問介護サービスに関する情報提供を控える。
3:Eさんから今後の介護サービスについての要望を聴く。
4:Eさんの介護は、サービス提供責任者の判断を優先する。
5:Eさんが苦情を述べていないので問題はないと考える。
答:3
1:誤り。介護サービスは、利用者本人の自己決定に基づいて選択されることが求められる。家族に訪問介護のサービス内容を選択させることは適切とはいえない。
2:誤り。利用者本人が納得して介護サービスを選択できるよう、十分な情報提供を行うことが必要である。
3:正しい。利用者が不安を訴えている場合に、今後の介護サービスについての要望を聴くことは適切な対応といえる。
4:誤り。介護サービスは、利用者本人の自己決定に基づいて選択されることが求められる。サービス提供責任者の判断を優先することは不適切である。
5:誤り。利用者の不安を解消できるよう、支援のあり方について検討することが必要である。