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第22回-問題94

[事例(問題92から問題94まで共通)]
Eさん(70歳、女性)は、5年前に脳梗塞となった。右片麻痺の後遺症があり、2年前から介護老人福祉施設に入所している。移動は車いすを使用し、日中はトイレ、夜間はポータブルトイレで介助を受けながら排泄し、失禁はなかった。娘が頻繁に面会に来ていたが、半年前からがんの治療のため、面会に来ることができなくなった。そのころからEさんの活気がなくなってきた。食事はスプーンを使用し自立しているが、次第に食事量が少なくなってきている。もともと風呂好きであったが、最近は入浴を拒みがちである。また、日中でもベッドで眠っていることが目立ち、行事への参加を促しても「いやです」と言う。

娘さんが来なくなり、Eさんは最近「生きていてもしょうがない」と言うことが多くなってきた。このようなEさんへの対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。

1:「元気を出しましょうよ」

2:「娘さんの病気が心配ですね」

3:「お風呂に入って気分転換しませんか」

4:「まず身体の状態をよくしましょう」

5:「そんなことを言わないでください」

答:2

1:誤り。「元気を出しましょうよ」という対応は、ただの励ましであり共感的とはいえない。

2:正しい。「娘さんの病気が心配ですね」という対応は、共感的で適切である。

3:誤り。「お風呂に入って気分転換しませんか」という対応よりは、共感して深く話を聴いたほうがよい。

4:誤り。「まず身体の状態をよくしましょう」という対応よりは、精神的な悩みの相談に乗るべきである。

5:誤り。「そんなことを言わないでください」という対応は、共感的とはいえず適切ではない。

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