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第26回-問題115

総合問題3
[事例(問題115から問題117まで共通)]
Lさん(80歳)は、妻(75歳)と二人暮らしである。半年前に脳梗塞(cerebral infarction)を起こし、左片麻痺が残った。時間をかければ、着脱や洗面など、身の回りのことができる。現在、要介護1で、週1回訪問介護(ホームヘルプサービス)を受けている。妻は、70歳ころから軽い心不全(heart failure)が繰り返し起きるため、屋内での生活が中心となっている。
Lさんは、自分でできることは自分でやりたいと思っているが、妻は夫の世話は自分の役割と思って、Lさんが自分でできることでも世話をしてしまう。
Lさんはお風呂が好きで、脳梗塞(cerebral infarction)を起こす前は、毎日、湯船につかっていた。しかし、自宅の浴槽の縁が浴室の床から遠く、妻の介助では、湯船につかることができないために、退院後はシャワーを使用していた。Lさんは「在宅生活を続けながら、週1回でも湯船につかりたい」と訪問介護員(ホームヘルパー)に話している。

Lさんが起き上がって自分で上着を着ようとしていると、妻が介助して着せた。
それを見た訪問介護員(ホームヘルパー)の妻への対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1:「Lさんはできますよ、次から本人に任せてみましょう」

2:「次からは、私がやりましょう」

3:「Lさんに楽をさせないようにしましょう」

4:「これからも服を着せてあげましょう」

5:「まず、ご自分のことを心配しましょう」

答:1

1:正しい。Lさんは、時間をかければ着脱ができる。また自分でできることは自分でやりたいと思っている。「Lさんはできますよ、次から本人に任せてみましょう」という言い方はLさんの気持ちにも妻の気持ちにも配慮した適切なものである。

2:誤り。Lさんは、自分でできることは自分でやりたいと思っている。「次からは、私がやりましょう」という言い方は不適切である。

3:誤り。Lさんは、自分でできることは自分でやりたいと思っており、妻は夫の世話は自分の役割と思っている。「Lさんに楽をさせないようにしましょう」という言い方はLさんの気持ちも妻の気持ちにも配慮したものとはいえない。

4:誤り。Lさんは、自分でできることは自分でやりたいと思っている。「これからも服を着せてあげましょう」という言い方は不適切である。

5:誤り。妻は夫の世話は自分の役割と思っている。「まず、ご自分のことを心配しましょう」という言い方は妻の気持ちを尊重したものとはいえない。

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