Home > 総合問題 > 第26回-問題116

第26回-問題116

総合問題3
[事例(問題115から問題117まで共通)]
Lさん(80歳)は、妻(75歳)と二人暮らしである。半年前に脳梗塞(cerebral infarction)を起こし、左片麻痺が残った。時間をかければ、着脱や洗面など、身の回りのことができる。現在、要介護1で、週1回訪問介護(ホームヘルプサービス)を受けている。妻は、70歳ころから軽い心不全(heart failure)が繰り返し起きるため、屋内での生活が中心となっている。
Lさんは、自分でできることは自分でやりたいと思っているが、妻は夫の世話は自分の役割と思って、Lさんが自分でできることでも世話をしてしまう。
Lさんはお風呂が好きで、脳梗塞(cerebral infarction)を起こす前は、毎日、湯船につかっていた。しかし、自宅の浴槽の縁が浴室の床から遠く、妻の介助では、湯船につかることができないために、退院後はシャワーを使用していた。Lさんは「在宅生活を続けながら、週1回でも湯船につかりたい」と訪問介護員(ホームヘルパー)に話している。

妻は、訪問介護員(ホームヘルパー)に「おとといの朝、夫が咳をしていたので病院に行き診察を受けましたが、医師から、熱もないし検査結果も心配はないと言われました。念のためベッドに寝かせていますが、自分で寝返りはしています」と話した。
臥床を続けた場合に、最初に現れると予測される身体の状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1:嚥下障害

2:寝たきり状態

3:筋力低下

4:心不全(heart failure)

5:褥瘡

答:3

1:誤り。臥床を続けることが原因で、すぐに嚥下障害が現れるとは考えにくい。

2:誤り。臥床を続けることが原因で、すぐに寝たきり状態になるとは限らない。

3:正しい。筋力は全く使わないでいると、1日に3~5%、1週間で20%も低下すると言われている。臥床を続けた場合に、最初に現れると予測されるのは筋力低下である。

臥床を続けることで、筋力低下が現れる。3~5%

4:誤り。臥床を続けることが原因で、すぐに心不全が発症するとは考えにくい。

5:誤り。自分で寝返りをしているため、すぐに褥瘡が現れるとは考えにくい。

スポンサーリンク

Home > 総合問題 > 第26回-問題116

Page Top

© 2011-2022 過去問.com