Bさん(83歳、要介護2)は、妻(78歳)と二人暮らしである。3年前から物忘れが多くなり、半年くらい前から一日中、何もしないで過ごすようになっている。最近では入浴を嫌がるほか、日常生活全般に見守りや介助が必要になっており、失禁のためおむつを使用している。現在、訪問介護を週2回利用しているが、妻は、最近疲れるようになってきたと訴えている。
Bさんが在宅での生活を続けるために当面必要とするものとして、最も適切なものを一つ選びなさい。
1:認知症対応型通所介護
2:認知症対応型共同生活介護
3:通所リハビリテーション
4:居宅療養管理指導
5:特定施設入居者生活介護
答:1
1:正しい。認知症対応型通所介護は、認知症の利用者が通所介護の施設に通い、食事や入浴などの日常生活上の支援や、生活機能向上のための機能訓練や口腔機能向上サービスなどを受けるものである。家族の介護負担軽減も目的の一つとされており、Bさんが在宅で生活を続けるには最も適したサービスといえる。
2:誤り。認知症対応型共同生活介護は、自宅での生活を続けるものではないのでBさんには適さない。
3:誤り。通所リハビリテーションは、病状が安定期にある要介護者が介護老人保健施設や病院・診療所等に通い、理学療法・作業療法、その他必要なリハビリテーションを受けるものである。Bさんにリハビリテーションが必要との記述はなく、家族の介護負担を軽減するものでもないのでBさんには適さない。
4:誤り。居宅療養管理指導は、医師や歯科医師等が通院困難な利用者の居宅を訪問し、療養上の管理・指導・助言等を行うものである。家族の介護負担を軽減するものではないのでBさんには適さない。
5:誤り。特定施設入居者生活介護は、自宅での生活を続けるものではないのでBさんには適さない。