次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍サイクルおよび冷凍の原理について正しいものはどれか。
- 圧縮機の吸込み蒸気の比体積を直接測定することは困難である。そのため、圧縮機吸込み蒸気の比体積は、吸込み蒸気の圧力と温度を測って、それらの値から冷媒のp-h線図や熱力学性質表により求められる。比体積の単位は(m3/kg)であり、比体積が大きくなると冷媒蒸気の密度は小さくなる。
- 圧縮機の圧力比が大きいほど、圧縮前後の比エンタルピー差は大きくなる。その結果、単位冷媒循環量当たりの理論断熱圧縮動力も大きくなる。
- 膨張弁は、過冷却となった冷媒液を絞り膨張させることで、蒸発圧力まで冷媒の圧力を下げる。このとき、冷媒は周囲との間で、熱と仕事の授受を行うことで冷媒自身の温度が下がる。
- 理論ヒートポンプサイクルの成績係数は、理論冷凍サイクルの成績係数よりも1だけ大きな成績係数の値となる。
1:イ、ニ
2:ロ、ハ
3:ハ、ニ
4:イ、ロ、ハ
5:イ、ロ、ニ
★みんなの正解率51.6%
答:5
覚えよう!
- 圧縮機の吸込み蒸気の比体積を直接測定することは困難である。そのため、圧縮機吸込み蒸気の比体積は、吸込み蒸気の圧力と温度を測って、それらの値から冷媒のp-h線図や熱力学性質表により求められる。比体積の単位は(m3/kg)であり、比体積が大きくなると冷媒蒸気の密度は小さくなる。
- 圧縮機の圧力比が大きいほど、圧縮前後の比エンタルピー差は大きくなる。その結果、単位冷媒循環量当たりの理論断熱圧縮動力も大きくなる。
- 膨張弁は、過冷却となった冷媒液を絞り膨張させることで、蒸発圧力まで冷媒の圧力を下げる。このとき、冷媒液の一部が蒸発することにより、膨張後の蒸発圧力に対応した蒸発温度まで冷媒自身の温度が下がる。
- 理論ヒートポンプサイクルの成績係数は、理論冷凍サイクルの成績係数よりも1だけ大きな成績係数の値となる。