次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍の原理などについて正しいものはどれか。
- 蒸発温度や凝縮温度が一定の運転状態では、圧縮機の駆動軸動力は、凝縮器の凝縮負荷と冷凍装置の冷凍能力の差に等しい。
- 冷凍装置における各種の熱計算では、比エンタルピーの絶対値は特に必要ない。冷媒は、0℃の飽和液の比エンタルピー値を200kJ/kgとし、これを基準としている。
- 蒸気圧縮冷凍装置の一種である家庭用冷蔵庫は、一般に、圧縮機、蒸発器、膨張弁および凝縮器で構成されており、受液器なしで凝縮器の出口に液を溜め込むようにし、装置を簡略化している。
- 吸収冷凍機は、圧縮機を用いずに、機械的な可動部である吸収器、発生器、溶液ポンプを用いて冷媒を循環させ、冷媒に温度差を発生させて冷熱を得る冷凍機である。
1:イ、ロ
2:ロ、ニ
3:ハ、ニ
4:イ、ロ、ハ
5:イ、ハ、ニ
★みんなの正解率50.4%
答:1
覚えよう!
- 蒸発温度や凝縮温度が一定の運転状態では、圧縮機の駆動軸動力は、凝縮器の凝縮負荷と冷凍装置の冷凍能力の差に等しい。
※圧縮機の駆動軸動力=凝縮器の凝縮負荷-冷凍装置の冷凍能力 - 冷凍装置における各種の熱計算では、比エンタルピーの絶対値は特に必要ない。冷媒は、0℃の飽和液の比エンタルピー値を200kJ/kgとし、これを基準としている。
- 蒸気圧縮冷凍装置の一種である家庭用冷蔵庫は、受液器なしで凝縮器の出口に液を溜め込むようにし、装置を簡略化しているが、膨張弁の代わりに毛細管(キャピラリチューブ)を用いて、冷媒液の減圧(沸点低下)をしている。
- 吸収冷凍機で機械的な可動部なのは、溶液ポンプのみである。