次のイ、ロ、ハ、ニの記述のうち、冷凍の原理について正しいものはどれか。
イ．圧縮機で圧縮された冷媒ガスを冷却して、液化させる装置が蒸発器である。したがって、冷媒に対して、熱が出入りしやすいような熱交換器を用いること、すなわち、小さい温度差でも容易に熱が出入りできるようにすることが必要である。
ロ．冷凍装置内の冷媒圧力は、一般にブルドン管圧力計で計測する。圧力計のブルドン管は、管内圧力と管外大気圧との圧力差によって変形するので、指示される圧力は測定しようとする冷媒圧力と大気圧との圧力差で、この指示圧力を絶対圧力と呼ぶ。
ハ．物質が液体から蒸気に、または蒸気から液体に状態変化する場合に必要とする出入りの熱を、潜熱と呼ぶ。
ニ．圧縮機吸込み蒸気の比体積は、吸込み蒸気の圧力と温度を測って、それらの値から冷媒のp-h線図や熱力学性質表により求められる。比体積の単位は（m3/kg）であり、比体積が大きくなると冷媒蒸気の密度は小さくなる。
１：イ、ロ
２：イ、ニ
３：ロ、ハ
４：ロ、ニ
５：ハ、ニ
答：５
覚えよう！
- 圧縮機で圧縮された冷媒ガスを冷却して、液化させる装置が凝縮器である。したがって、冷媒に対して、熱が出入りしやすいような熱交換器を用いること、すなわち、小さい温度差でも容易に熱が出入りできるようにすることが必要である。
- 冷凍装置内の冷媒圧力は、一般にブルドン管圧力計で計測する。圧力計のブルドン管は、管内圧力と管外大気圧との圧力差によって変形するので、指示される圧力は測定しようとする冷媒圧力と大気圧との圧力差で、この指示圧力をゲージ圧力と呼ぶ。
- 物質が液体から蒸気に、または蒸気から液体に状態変化する場合に必要とする出入りの熱を、潜熱と呼ぶ。
- 圧縮機吸込み蒸気の比体積は、吸込み蒸気の圧力と温度を測って、それらの値から冷媒のp-h線図や熱力学性質表により求められる。比体積の単位は（m3/kg）であり、比体積が大きくなると冷媒蒸気の密度は小さくなる。