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第28回-問題68

[事例(問題67、問題68で共通)]
Fさん(70歳、男性、要介護1)は、認知症(dementia)を患う母と二人暮らしである。左片麻痺があり、杖があれば一人で歩行できる。現在は、小規模多機能型居宅介護を利用して在宅生活を送っている。昔から買物が好きで、今でも天気の良い日には、一人で杖をついて買物に出かけていく。
Fさんの小規模多機能型居宅介護における介護計画の長期目標は「安全に買物に出かける」、短期目標は「転倒しない」で、支援内容には「事業所内で手すりを使って起立訓練と歩行訓練を行う」と設定されて、順調に実施されている。
最近、近所の人から、Fさんがスーパーに向かう途中にある階段が上り切れず、よろけたり、困っている姿を見かけたという情報がたびたび聞かれるようになった。この件をG介護福祉職がFさんに確認すると、Fさんは「足元が少し不安なところがありますが、大丈夫です。いつもありがとうございます」と言い、目に涙を浮かべた。

Fさんの状況を受けて、関係職員が集まり、カンファレンス(conference)を開催することになった。
このカンファレンス(conference)に参加したG介護福祉職の発言に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1:Fさんの日頃の移動の様子について、具体的に説明した。

2:Fさんが感情的になるので、気持ちは聞かないようにしていると説明した。

3:介護保険を使って通所リハビリテーションを併用することを提案した。

4:スーパーに向かうときの様子は多くの情報があるので、Fさんにはそれ以上尋ねる必要がないと説明した。

5:母親の支援について、話し合うことを提案した。

答:1

1:正しい。カンファレンスにおいて、Fさんの日頃の移動の様子について、具体的に説明したことは介護福祉職として適切である。

2:誤り。利用者の気持ちを聞かないということは、介護福祉職として不適切である。

3:誤り。Fさんは小規模多機能型居宅介護を利用しており、通所リハビリテーションを併用することはできない。

4:誤り。客観的情報が多くあったとしても、本人に当時の状況や気持ち等について尋ねる必要がある。

5:誤り。Fさんのカンファレンスにおいて、Fさんの母親の支援について話し合うことは適切とはいえない。

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