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第27回-問題110

総合問題1
[事例(問題109から問題111まで共通)]
Gさん(75歳、男性)は、妻と穏やかに暮らしていた。ドライブが趣味で、妻が買い物に行くときは送り迎えをした。妻の買い物がない日には、いつも近くのUコミュニティセンターで、仲間たちと囲碁や将棋をしていた。
そんなGさんが、半年前からUコミュニティセンターに行かない日が多くなり、家の中をうろうろしたり、妻に買い物に行く時間を何度も確認し、車の鍵を探しまわることが多くなった。2か月ほど前、買い物の後で家に帰る道が分からなくなり、同じ道を行ったり来たりしているので、妻が、「次の路地に入ってください」と言うと、「分かっとる」と大声を出した。家に到着すると、「今年は免許更新の年だ」と言った。心配した妻が、かかりつけのH医師にGさんの診察を依頼した。アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer's type)と診断され、その後、要介護1と認定された。現在、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用し、妻は訪問介護員(ホームヘルパー)がいる間に買い物に出かけている。

妻は交通事故を心配して、1日も早く車の運転をやめさせたいと考えている。
現在のGさんの状況について、訪問介護員(ホームヘルパー)の妻に対する助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1:車の鍵を隠すことを勧める。

2:Gさんに断りなく車を処分することを勧める。

3:「免許更新期間は過ぎました」とGさんに言うように勧める。

4:近くの警察署に相談することを勧める。

5:「あなたの運転は怖いから乗りません」とGさんに言うように勧める。

答:4

1:誤り。車の鍵を隠すことは、Gさんが混乱したり夫婦関係を悪化させるおそれがある。

2:誤り。他人の所有物を断りなく処分することはできない。

3:誤り。嘘を言うことは、Gさんが混乱したり夫婦関係を悪化させるおそれがある。

4:正しい。警察の運転適性相談窓口において、高齢や病気等に関する運転免許の相談を受け付けている。近くの警察署に相談することを勧めることが最も適切な対応である。

5:誤り。「あなたの運転は怖いから乗りません」と言うことは、Gさんの尊厳を傷つけるおそれがある。

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