ふりかけをかけたご飯を、「アリがたかっているから食べられない」と訴えるレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)の人への対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:落ち着いて口に入れてみることを勧める。
2:「アリはいません、おなかが空くので食べてください」と促す。
3:「お好きなものがありましたよ」と好物を示して食事を勧める。
4:通常のご飯に取り替えて、「もう大丈夫でしょうか」と食事を勧める。
5:「おなかが空いていないのなら、無理して食べなくてもいいですよ」と下膳する。
答:4
1:誤り。現実的で具体的なアリ(幻視)が見えている人に、そのまま口に入れてみることを勧めることは不適切な対応である。
2:誤り。現実的で具体的なアリ(幻視)が見えている人に、「アリはいません」と否定することは不適切な対応である。
3:誤り。好物を示したとしても、現実的で具体的なアリ(幻視)が見えなくなるわけではないため、適切な対応とはいえない。
4:正しい。ふりかけに幻視を見ている人には、通常のご飯に取り替えて食事を勧めてみることが最も共感的で適切な対応といえる。
5:誤り。現実的で具体的なアリ(幻視)が見えているため食べられないのであり、下膳してしまうのは不適切な対応である。