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第26回-問題40

[事例(問題39と問題40で共通)]
Gさん(50歳、女性)は母親Hさん(80歳)と二人暮らしである。Hさんは5年前に認知症(dementia)と診断され、通所介護(デイサービス)を利用している。Gさんの兄は、Gさん宅から車で1時間の場所に住んでいるが、仕事が忙しいという理由で、Hさんの介護は行っていない。この1週間、Hさんは深夜に家の中を歩き回り、ドアを叩くので、Gさんは眠ることができない。次の記述は、通所介護(デイサービス)の介護職とGさんの会話である。
介護職:「Hさんは、今日、デイサービスで眠そうで、寝て過ごすことが多かったです」
Gさん:「それで、母を起こしてくれましたか」
介護職:「起こしましたが、すぐ寝てしまいました」
Gさん:「デイサービスを利用しているのだから、昼間は眠らないようにしてくれないと、私が困ります。母から夜に何度も起こされるので私は眠れません。兄は、私が介護で大変なことを少しもわかってくれない。皆さんも私の大変さをわかってくれないのですね」

Gさんの訴えに対する介護職のかかわり方として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1:Gさんの話に反論せず、黙って聞く。

2:Gさんの考えに同意して、兄を非難する。

3:Gさんが頑張っていることを認め、さらに努力するように伝える。

4:Gさんの介護の大変さからくる感情に共感し、そのことを伝える。

5:Gさんがどのように大変なのかを質問し、不満の内容を特定する。

答:4

1:誤り。まず話をよく聴くことは大切だが、Gさんの大変さを理解していることを伝えて安心させることが適切な対応といえる。

2:誤り。Gさんに共感することは大切であるが、利用者やその家族を非難することは介護職として不適切である。

3:誤り。Gさんが頑張っていることを認めることは大切であるが、さらに努力するように伝えることはプレッシャーを与えることになるため適切とはいえない。

4:正しい。Gさんの介護の大変さからくる感情に共感し、そのことを伝えることが最も適切である。

5:誤り。どのように大変なのかを質問することは、これまでにGさんが訴えてきたことが全く理解されていないと思わせてしまうため適切とはいえない。

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