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第26回-問題19

Dさん(98歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。終末期を迎え、座位が困難でベッドで臥床している。医師は、死に至るまで1週間程度と予測している。呼びかけには目を開けて反応して、表情が変わることもある。食事は、アイスクリームや水分をわずかにとる程度である。
Dさんは、以前からここで最期の時を安らかに過ごしたいと希望している。家族もそれを望んでいて、毎日、居室を訪れている。家族は延命措置を希望していない。
介護職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1:いつもテレビをつけたままにしておく。

2:居室内のポータブルトイレで排泄できるように介助する。

3:家族に、胃ろうの造設を医療関係者に相談するように促す。

4:家族とゆっくりと過ごす時間をもてるように、居室環境を整える。

5:声かけのたびに、頑張って長生きするように励ます。

答:4

1:誤り。Dさんがテレビを好んでいるという記述はなく、いつもテレビをつけたままにしておく必要はない。

2:誤り。座位が困難なDさんに対し、居室内のポータブルトイレで排泄できるように介助することは適切とはいえない。

3:誤り。終末期を迎えているDさんに対し、胃ろうの造設を行うことが適切とはいえない。

4:正しい。Dさんは、以前からここで最期の時を安らかに過ごしたいと希望しており、家族もそれを望んでいる。家族とゆっくりと過ごす時間をもてるように居室環境を整えることは、介護職の対応として最も適切である。

5:誤り。終末期の利用者には、苦痛や負担を与えない介護が必要となる。声かけのたびに、頑張って長生きするように励ますことは負担となるおそれがあり適切でない。

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