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第25回-問題120

総合問題4
[事例(問題118から問題120まで共通)]
L君(12歳、男性)は、6歳のとき、アスペルガー症候群(Asperger's syndrome)と診断された。てんかん(epilepsy)を合併しており、1か月に1回程度、身体の脱力発作が起こることがある。
現在は、アスペルガー症候群(Asperger's syndrome)を理由に療育手帳を取得して、特別支援学校(小学校6年)に通学している。靴に強いこだわりがあり、靴が替わっていたり、玄関に置いてある位置がいつもと違ったりすると次の行動ができずに、スクールバスに乗り遅れてしまうことがある。
学校では、興味のあることはよく友達と話をするが、話が終わらないこともあり、悪気はないのに失礼な発言をすることがある。教室の中が騒がしかったり、大きな音がすると耳を手でふさいでしまう。また、運動が大好きで、特に泳ぐことには積極的である。家では決まった場所で食事をして、決まった時間に決まったテレビを見て過ごしている。しかし、そのパターンが崩れると落ち着きがなくなる。

L君が地域のプールに行く場合、障害者自立支援法に基づくサービスで活用できるものとして、正しいものを1つ選びなさい。

1:自立訓練

2:同行援護

3:重度障害者等包括支援

4:行動援護

5:コミュニケーション支援

答:4

1:誤り。自立訓練は、生活能力の維持・向上などを目的とした訓練が必要な者に対して行われるものである。

2:誤り。同行援護は、視覚障害により移動に著しい困難を有する障害者に対して行われる支援である。

3:誤り。重度障害者等包括支援は、最重度の障害のある人のために包括的に提供される介護サービスである。

4:正しい。行動援護は知的障害又は精神障害により行動上著しい困難を有する障害者を対象としたものであり、L君に適したサービスである。

5:誤り。コミュニケーション支援は、聴覚、言語機能、音声その他の障害のため、コミュニケーションに支障のある方に、手話通訳者又は要約筆記者の派遣などを行うものである。


※法改正
平成25年4月1日から「障害者自立支援法」は「障害者総合支援法」となり、障害者の定義に難病等が追加され、平成26年4月1日からは重度訪問介護の対象者の拡大、ケアホームのグループホームへの一元化などが実施される。

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