前立腺肥大症(prostatic hypertrophy)で留置カテーテルを使用している軽度の認知症(dementia)の人への対応として、適切なものを1つ選びなさい。
1:蓄尿袋を腰より高い位置に固定する。
2:尿量が減少するように、日中の水分摂取量を控えるよう促す。
3:尿を観察するために、蓄尿袋のカバーは外したままにする。
4:留置カテーテルを抜く恐れがあるので、介護職の判断でミトン型の手袋を着ける。
5:陰茎を上向きにして、腹部に留置カテーテルを固定する。
答:5
1:誤り。蓄尿袋は、高い位置に固定すると尿が逆流するおそれがあるため、腰より低い位置に固定しなければならない。
2:誤り。尿が濃縮しないように、水分摂取は十分に行うよう促す。
3:誤り。利用者のプライバシーに配慮し、観察時以外は蓄尿袋のカバーを装着しておく。
4:誤り。ミトン型の手袋を着けることは身体拘束にあたる。やむを得ず身体拘束を行う場合は、介護職1人の判断で実施してはならない。
5:正しい。尿道損傷を防止するため、留置カテーテルは陰茎を上向きにして腹部に固定する。