Kさん(81歳、女性)は、左片麻痺があるが、自分で食べようとする意欲が強く、一口大の刻み食を座位で摂取している。食事を始めて10分後にKさんのようすを見ると、姿勢が左に傾いていた。食事用エプロンには多くの食べこぼしがあったが、食器の周辺には食べこぼしはなかった。
介護職の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1:食事を全介助にする。
2:極刻みに変更する。
3:すくいやすい皿に変更する。
4:姿勢保持のためのクッションを入れる。
5:臥位で食事をするように変更する。
答:4
1:誤り。自分で食べようとする意欲が強い利用者に対し、食事を全介助にすることは適切ではない。
2:誤り。姿勢が左に傾いていたための食べこぼしと考えられ、極刻みに変更する必要はないと考えられる。
3:誤り。食器の周辺には食べこぼしはなかったので、すくいやすい皿に変更する必要はないと考えられる。
4:正しい。姿勢が左に傾いていたための食べこぼしと考えられ、姿勢保持のためのクッションを入れることが適切な対応である。
5:誤り。臥位で食事をすることは誤嚥の危険性が高まるため適切ではない。