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第24回-問題109

総合問題1
[事例(問題109から問題111まで共通)]
Kさん(78歳、女性)は、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer's type)(認知症高齢者の日常生活自立度ランクⅡa)と診断されていた。夫が亡くなった後、隣町で理容店を営む息子夫婦と同居するようになった。3か月たった頃から夕方になると「夫が帰って来ない」と玄関先に座るようになり、夜中に夫を探して家中歩き回るようになった。診察の結果、認知症(dementia)の進行(認知症高齢者の日常生活自立度ランクⅢb)が認められた。Kさんが夜間に徘徊するため息子の妻は不眠が続き体調を崩してしまった。
現在、Kさんは自宅に近いグループホームに入所している。

夕方になると「夫が帰ってくるので、家に帰ります」と言って足早に外に出ようとするKさんに介護職がかける言葉として、最も適切なものを一つ選びなさい。

1:「暗くなるので外は危ないですよ」

2:「家に帰りたいのですね」

3:「ここがKさんの家ですよ」

4:「明日息子さんに来てもらいましょう」

5:「もうすぐ夕食の時間ですよ」

答:2

1:誤り。「暗くなるので外は危ないですよ」という言葉は、Kさんに対して別の不安を与えるものであり適切ではない。

2:正しい。「家に帰りたいのですね」と、まずKさんの気持ちに共感した言葉をかけることが適切な対応といえる。

3:誤り。「ここがKさんの家ですよ」という言葉は、自宅に戻りたいKさんの気持ちに共感的でなく適切とはいえない。

4:誤り。「明日息子さんに来てもらいましょう」という言葉は、夫が帰ってくるまでに自宅に戻らなければと考えているKさんの気持ちに共感的でなく適切とはいえない。

5:誤り。「もうすぐ夕食の時間ですよ」という言葉は、自宅に戻りたいKさんの気持ちをはぐらかすものであり適切とはいえない。

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