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第23回-問題33

〔事例(問題32から問題34まで共通)〕
軽度の知的障害のあるEさん(50歳、男性)は、高齢の母親(84歳)と生活していた。母親が肝がん(liver cancer)のため入院治療となったことで、相談支援事業所へ相談、障害者自立支援法での居宅介護(週4回)を受けることになり、M居宅介護従業者(以下、M従業者という。)が担当することになった。また、それ以外のEさんの日常生活は近くに住む叔母(76歳)が支えていた。

支援当初、M従業者はEさんとのコミュニケーションもうまく取れず悩むことも多かったが、その後徐々に意思疎通もでき、Eさんの日常生活能力なども理解できるまでになった。ところが先月母親が死亡。Eさんは精神的に落ち込み、生活リズムも乱れ、食欲も低下し、家に閉じこもることが多くなった。このようなEさんへのM従業者の対応として、最も適切なものを一つ選びなさい。

1:心配しなくても大丈夫と元気づける。

2:まずは食事をするように促す。

3:相談支援事業所へ施設利用を促す依頼の電話をする。

4:本人の表情や言動などは気にせず、家事援助に専念する。

5:Eさんの心身と生活の状態について、本人や叔母から確認する。

答:5

1:誤り。むやみに元気づけることは不適切であり、落ち込んでいる気持ちを受け止めてあげる必要がある。

2:誤り。無理に食事をとらせるのは不適切であり、栄養状態に注意しながら食欲が戻るよう支援していく必要がある。

3:誤り。利用者本人の同意も得ずに施設への入所を促すことは適切とはいえない。

4:誤り。介護従業者は、利用者の表情や言動などに注意しながら援助を行う必要がある。

5:正しい。Eさんの心身と生活の状態について、本人や叔母から確認することは適切である。


※法改正
平成25年4月1日から「障害者自立支援法」は「障害者総合支援法」となり、障害者の定義に難病等が追加され、平成26年4月1日からは重度訪問介護の対象者の拡大、ケアホームのグループホームへの一元化などが実施される。

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