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第22回-問題40

[事例(問題38から問題40まで共通)]
Nさん(72歳、女性、要介護3)は、29歳で結婚、30歳で息子を出産直後に、夫を交通事故で亡くした。その後、市営住宅に移り息子と二人暮らしをしながら、工場で部品製造のパートで生計を立てた。そのころの楽しみは、ベランダでわずかな野菜を育てることと、歌謡曲を口ずさむことだった。網膜色素変性症のため、50歳ごろから次第に視力低下が進み、60歳で全盲になり、仕事を辞めた。3年前、食欲不振、脱水の症状で体調を崩し、その後ぼんやりすることが多くなり、火の後始末や身の回りのことができなくなってきた。息子の縁談もまとまったが、「迷惑はかけられない」と1年前、養護盲老人ホームに入所。その後次第に息子の名前も分からなくなってきた。息子の訪問も疎遠になり、Nさんは家へ帰りたがっている。最近夜間、一人でぶつぶつ言いながら、つたい歩きをするようになった。

生活意欲の向上へ向けたNさんへの声かけに関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

1:「買い物に行ってみませんか」

2:「息子さんを誕生会に招待してみませんか」

3:「カラオケで歌ってみませんか」

4:「散歩に出かけてみませんか」

5:「車いすに乗ってみませんか」

答:5

1:正しい。買い物や外出をすることは、生活意欲の向上に有効と考えられる。

2:正しい。息子と接する機会を設けることは、生活意欲の向上に有効と考えられる。

3:正しい。Nさんは歌謡曲を口ずさむことが楽しみだったので、カラオケを勧めることは、生活意欲の向上に有効と考えられる。

4:正しい。散歩に出かけることは、生活意欲の向上に有効と考えられる。

5:誤り。つたい歩きのできるNさんに車いすを勧めることは適切とはいえない。

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