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第22回-問題33

[事例(問題32から問題34まで共通)]
介護老人福祉施設U苑のK介護福祉士は、手芸クラブに参加するいつものメンバー(女性6名)に声をかけ、昨年知事賞を受賞した作品展への出展に向け活動を始めた。
欠席するメンバーもなく取り組みは積極的であった。ところが活動半ばごろから個々のメンバーに対する不平不満の声が聞こえてきた。丁寧な作業ぶりだがペースの遅いLさんへの批判にK介護福祉士は戸惑い、対応できずにいた。不満は解消されなかったが何とか一緒に作業を続けてきた。
出展時期が迫ってきたころ、メンバーの不満の矛先が最も熱心に参加し強引なリーダーシップを取るMさんに向けられてきた。Mさんの威圧的口調は気になったが作品の完成には欠かせない存在なので、この場面でもメンバーの不満に対処できずにいた。
出展作品の完成後、クラブ活動は休止したままになっている。

手芸クラブの活動中におけるK介護福祉士の介入のあり方に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。

1:各メンバーの感情を共感的に受け止める。

2:Lさんを呼んで、他のメンバーの不満を伝え、態度を改めるよう求める。

3:出展時期が迫っている段階なので、Mさんの行動は見守る。

4:Mさん以外にリーダー役が作れない場合、手芸クラブを中止する。

5:活動が継続中なので、介入は行わない。

答:1

1:正しい。各メンバーの感情を共感的に受け止めることは重要である。

2:誤り。Lさんに注意するよりも、まずはグループで話し合い、作業の分担を変更したり、他のメンバーの理解を求めることが必要である。

3:誤り。出展時期が迫っていたとしも、威圧的口調については注意する必要がある。

4:誤り。Mさん以外にリーダー役が作れない場合でも、手芸クラブを中止する必要はない。

5:誤り。個々のメンバーに対する不平不満により活動が休止しており、介入して対処する必要がある。

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